イタリアの巨匠たち(1)
巨匠ミケランジェロの足跡を訪ねる
ミケランジェロ ブオナローテイ (1475年_1564年):
アレッツオ県生まれ。最初の師は、ギルランダイオ。
ミケランジェロは、生涯自分のことを彫刻家と言っていましたが、ご存知のように画家でもあり、建築家、そして詩人でもあったアーチストです。
彼の最初のローマ入りは、1496年21歳のとき。
1564年に89歳でローマで亡くなるまで、この街にたくさんの足跡を残しました。
サンピエトロ寺院の有名なクーポラは、ルネサンスの多くのアーチストたちが参加しましたが、採用されたのは、ミケランジェロのプランでした。
そして、サンピエトロ寺院内部にある美しいピエタは、ミケランジェロが24歳の時に彫ったものです。彼のサインが入っていますが、見つけられますか?
現在はヴァチカン美術館の中に組み込まれている、システイーナ礼拝堂天井に描かれた、天地創造のフレスコ画は、お時間が許せたら是非とも。写真は(礼拝堂内部はお写真撮れませんので、ご注意くださいね)、アダムの創造です。
一方、こちらは、禁断の実を食べた二人アダムとイブが天国を追い出される、原罪の場面です。
礼拝堂内の祭壇側壁には、彼の最後の審判があります。
ローマのど真ん中にあるヴェネチア広場からすぐのカンピドーリオ。
ローマの7つの丘のひとつですが、古代ローマ時代からあったフォロロマーノからの入り口とは別の入り口をミケランジェロに設計させたのは、パオルス3世という法王様でした。
丘上にある素敵な広場と建物、そこに上がる階段を彼は設計したのです。
あまり知られていない、ミケランジェロのモセ像。
コロッセオから遠くない、サンピエトロインヴィンコリ寺院内部にあります。
あの、ユリウス2世が、ミケランジェロに自分の霊廟として設計させたもので、もともとは、サンピエトロ寺院内に入れたいと法王様は考えていました。
結局、法王が亡くなり、もともとのプランでは壮大だった霊廟は、随分小さくなり、こちらの寺院に入ることになった訳です。
近年修復がされ、もともとミケランジェロ作ではないとされていた彫刻が実は彼の手になるものであったことが分かりました。
お時間があったら、寺院界隈のモンテイ地区などの散策もどうぞ。