否定と疑問
# 否定
副詞 eene 「~でない」 を使います。
mii bal saako bal dev eene saako lik. / これは白いが黒くない。
強い否定は gbeene 「決して~でない」 を使います。
nii gbeene xaako. / 私は決して殺さない。
# 疑問文
## 単純疑問
文の真偽を問う疑問文は、終助詞 ju? を使います。
mii xalmeeno ju? / それは美味しいか?
終助詞関連で、丁寧さを付加する終助詞 mex があります。
fii kuupo mex. / 君は良い人だ。
mex + ju 「~ですか?」は短縮されて、 mejuu を使うこともできます。
mii xalmeeno mejuu? / それは美味しいですか?
単純疑問への応答は、疑問の終助詞を省いた文が正しいときは raake (本当に)、誤っているときは eene (~でない) と言います。
fii huuo bal mejuu? / あなたは女ですか?
eene. / いいえ。
adu, huuo lik juu? / ということは、男?
raake. / はい。
mii bal eene haalo ju? / これは悪くない?
raake. / はい(悪くないです)。
eene. / いいえ(悪いです)。
## 特殊疑問
naami 「何/誰」 を適宜に格変化させて使います。文末には疑問終助詞 ju や mejuu をつけます。
特に文頭に持ってくる必要はありませんが、そうする人もいます。naami は2色語で、B = 誰、L = 何 という意味になります。
naami bal haalo mejuu? / 誰が悪いのですか?
fii naamiig lik cipuudo ju? / あなたは何が好きか?
naamiif dii daalo mejuu? / それはどこにありますか?
haalo : 悪い
cipuudo : hはgが好きだ
もうひとつ、重要な疑問詞として、疑問フェージ mon があります。疑問フェージは少し特殊なフェージで、それ自体が多色語となっています。
mon bal : 色フェージ疑問
mon lik : 相フェージ疑問
mon ren : 単複フェージ疑問
xaani saako mon bal ju? / 花は何色か?
fep. / 黄色だ。
fii levaano mon lik mejuu? / 君は食べることに関してどの相か?
zee. / もう食べてしまっている。
fii huuiix mon ren puudo ju? / 君は何人の人を愛するか?
win. / ひとり。
uk mex. / 複数です。
テンス副詞疑問 monee もなかなかに重要です。これは「いつ」に相当します。
monee os fii maa bal hootiif deelo ju? / いつ、君はここにいるか?
hooto : 場所である
※ 所格系は場所の他、時間にも使えるので、たとえば、naamiif 「どこで/いつに」も有用です。しかし、naamiif は場所と時間のどちらを尋ねているのか文脈次第です。上手いやり方は、naamiin hootiif 「どんなところで」、naamiin ceesiif 「どんなときに」 を使うやり方です。
hooti : 場所
ceesi : とき
# 間接疑問
間接疑問は、結局のところ名詞節です。xaana palaadi では、nako- を用います。適宜、格辞をつけます。naami と同様、nako系もまた「誰」「何」の2色語です。
nakox bal nii puudo / 私が誰を愛するのか
nakon huuii ax xaako / どんな人が殺されたのか
間接疑問の少し厄介なところは、nako- に疑問節内の格と、主文における格の2つがつくところです。節内における格の格辞を X、 主文における格の格辞を Y とすると、
nako + X + uu + Y
の形になります。ただし、 Xが主格のときはX=h とし、Yが主格のときは uuもつけません。XもYも主格のときは、nakohuu とします。
nii nakoxuux meeti xaako eene jaajo. / 私は、彼が誰を殺したのか知らない。
jaajo : 知っている
nakof fii yee daalo vaano. / 君が今どこにいるのかが重要だ。
vaano : 重要である
単純疑問の間接疑問「~かどうか」は、名詞節の文末に終助詞 juka をつけて表します。
kol fii miif bal daalo juka vaano. / 君がここにいるかどうかが重要だ。
# 複合関係詞
複合関係詞には名詞用法と副詞用法がありますが、形としては
nako + X + ugri
となります。(主格ならX=h)副詞用法なら、最後がugreです。Xの後のuが長母音でないことに注意。
nii nakohugriix niix puudo puudo. / 私は、私を愛する者なら誰でも愛する。
nii koluux fiix puudo ineeto, nakoxugre fii xmoo.
/ 君が何をしようとも、私はあなたを愛するつもりだ。
ineeto : ~をするつもりだ
xmoo : する