2011-07-15

日付: 2011年7月15日(金)

時間: 16:30〜18:00

場所: 早稲田大学・西早稲田キャンパス 51号館18階08室

講演者: 伊藤 浩行 氏 (東京理科大学)

題目: 野性的作用の商として得られるある種の一般型代数曲面について

要旨: 標数 p>0 における代数多様体への群作用に関しては、群の位数が標数 p で割り切れる、いわゆる野性的作用の場合が最もやっかいであり、かつ種々の興味深い現象や多様体が現れる。 講演では、S.Schroeer氏(Duesseldorf)との共同研究である、有限体 F_q 上定義された次数 q の Artin-Schreier型曲線の積への位数 q の群作用の商として得られる代数曲面に関する結果を述べる。 特に、商に現れる特異点の型、極小モデルとその種々の不変量等について具体的計算を述べ、q が5以上の場合に得られる一般型曲面に関してその地政学的性質や標準モデルに関して述べる。