キャリアメールというものはかなり特殊で、その中でもdocomo.ne.jpは扱いの難しいものだと認識していた。携帯での文字入力が嫌なので自分から使おうとは思わないが、携帯からのメールしか届かないようにしている人がかなりの数いるので、どうしても無くすることができない。
スマートフォンに切り替えてから文字入力が楽になって嫌悪感は消えたが、最初からメールチェックは一箇所で行いたかったためSPモードメールは使わずに、i-mode.netを使い自宅サーバーにimotenをインストールしてGmailに転送していた。
結構複雑な形での運用だがどうにか使える形を作れていた。
しかし、嫁の機種変更を機に調べてみると、i-mode.netは打ち切りになりSPモードもdocomoメールとか言うものに切り替わるというではないか。
う〜ん。よくわからないが、今のうちに対応しておかないと困ったことになりそうだ。
なんだ、簡単じゃん。
ドコモメールを自宅サーバで受信してGmailに転送- kuniharumaki blog
自宅サーバーがあれば、fetchmailでdocomoメールにIMAP接続してdocomoID、docomoIDパスワードを入力して持ってこられる。
この記事を見ていながらdocomoprofile.mobileconfigに記入されたID、Passwordを手に入れるために、UserAgent詐称などをしてみたりしたのは恥ずかしい限り。まぁ、IMAPサーバーがimap2.spmode.ne.jpになっていたのに気づけたのでよかったけどね(追記:アイフォンと詐称して手続きを進めるとこうなるらしい)。docomoIDを持っている人は問題なく進められる。imap.spmode.ne.jpかimap2.spmode.ne.jpを試してみたらいいんじゃないだろうか。
ところがどっこい。このへんの記事を書く方々はローカルにメールサーバーをきちんと構築しているようで、こちらのへなちょこサーバーとはえらい違いだ。こんなもののために、よくわからんPostfixなんか入れたくないなぁ。
Gmailから携帯メールを使う(自前サーバ&iPhone回線持ち限定) - とりあたまさんのおぼえがき
おおっ、同じようなことを考えて解決策を示してくれている。
やってみよう。
SPモードメール設定でiモードメールアドレスとspモードメールアドレスを入れ替えておく。
また、どこかでドコモメールを使えるように設定する。どこでその設定をいじったのか忘れた。
str2imap.rbを/usr/local/binに設置。忘れずにchmod +x str2imap.rbをしておく。
mythtv用に使っているサーバーがubuntu 10.10なのだが/usr/bin/rubyがないので、
# cd /usr/bin
# ln -s ruby1.9.1 ruby
で作っておく。
.fetchmailrc
#set logfile "fetchmail.log"
set daemon 60
poll imap2.spmode.ne.jp
proto imap
timeout 30
username "docomoID"
password "docomoIDパスワード"
idle
no mimedecode
keep
ssl
mda "/usr/local/bin/str2imap.rb"
i.softbankはssl接続じゃないんだね。sslを記入し忘れていてちょっと悩んだ。
サーバー起動時には勝手にログインしてmythtvが起動するので、fetchmailも一緒に自動起動するように設定して終了。
嫁の分はデーモンに任せた。
うん、スムーズに転送されるぞ。
これまでありがとう、imoten。