投稿日: 2018/08/05 23:04:26
こんにちは!山Tこと山本周平です。
定期的にTEAM YONEZAWAのページにて運動センス(運動神経)を高めていくための、コーディネーショントレーニングに関する情報をお届けしていきたいと思います。
第1回目のブログでは、運動能力と運動神経の違いについて説明しました。運動能力は遺伝的な要素が強く、自分自身ではどうにかできない部分が強いですが、運動神経に関しては後天的に伸ばしていくことができます。そしてこの運動神経を向上させていくにあたって、一番重要な時期がジュニア世代の「ゴールデンエイジ」です。
ゴールデンエイジ理論に関しては賛否両論があるのですが、僕はこの言葉が大好きです。何故か?僕が子供だったら、君たちはゴールデンエイジだ!!なんて言われたらテンションが上がると思います。要は言葉の響きがいいからです。笑
このゴールデンエイジの時期になぜ、運動神経を向上させていくことが必要かというと、子供は生まれて成長していく過程で、神経が増殖現象により、神経が過剰に作られ、次第に必要な神経回路を形成し、余分な神経回路が退化して消失します。言い換えると、形成された神経回路が消滅しないよう、使用することで、その神経回路は強化され続けていきます。
例)赤ちゃんが“はいはい”をし、そこから“立ち上がり”、歩こうとして、最終的に“歩ける”ようになる。できなかったことが、チャレンジしていくことでできるようになっていく過程です。
神経回路をたくさん形成できるのがゴールデンエイジと言われているジュニア世代の時期となっています。
一つの指標として、ゴールデンエイジで考えられる4つの時間軸があります。
1、 プレゴールデンエイジ(3~9歳):この時期はチャレンジしてもできないことが多々あります。でも、いろんな運動動作を行いましょう
2、 ゴールデンエイジ(9~12歳):運動神経の伝達に最も影響を残す時期です。今までできなかったことが急にできるようになったりする才能が開花する時期です。
3、 ポストゴールデンエイジ(12~15歳):成長にすこし陰りが見えてくる時期です。この時期には今まで出来上がった神経回路をさらに強化していくため、同じ内容の練習でもバリエーションをさらに増やし、脳に様々な情報を与えます
4、 インデペンデントゴールデンエイジ(15歳以降):個性を伸ばしていく時期です。個性とは自分自身の代名詞を作ることです。これだけは負けないといわれる武器を作らなければ、勝負の世界で勝ち抜いていくのは難しいですね。
まとめますと、ゴールデンエイジの時期には、教えるのではなく、たくさんの運動経験を積ませることが一番重要です。子供たちがこんな練習やったことないよ~というようなメニューをたくさん作り、体の中にたくさんの神経回路を作ります!そんなバリエーションに富んだ神経回路が大人になったときに化学反応を起こします!
「ゴールデンエイジ」とは言葉の通り、子供たちが将来ピカピカに輝いていけるような土台を作る時期です!!
次回は、いよいよ本題である、「コーディネーショントレーニング」に関してのブログとなります。
山T
プロフィール
山本周平、コードブック株式会社執行役員。1984年5月23日生まれ。出身地:静岡県浜松市
カナダの高校、アメリカの大学を卒業し、アスレチックトレーナーの資格を取得。現在はアイスホッケー男子日本代表のトレーナー、オリンピック医療強化スタッフを務める。テニス選手のパーソナルトレーニングやTeam Yonezawaでのトレーニング指導も行う。
埼玉県上福岡にてVEGA運動神経向上教室を開き、脳と運動神経を同時に向上させる独自のプログラムを開発し、提供している。