2024年度 基本方針
研究室運営方針
意思決定
毎月開催される学部生会議でで懸案事項について議論し、結論を出してもらいます。
学部生会議から代表者を1名選出し、大学院生と合同での代表者会議を実施し、懸案事項を議論し、結論を出してもらいます。
代表者会議での決定事項は、実現に向けて、教員ができるだけ予算等のサポートをします。
会議の議事録はNotionにて外部に対しても共有されます。
教員側から、代表者会議に対し、議題を提案することもあります。
指導方法・形態
研究テーマは内部大学院進学予定者で、かつ、研究活動を開始できる時期が早く、一定量以上の活動を続けられる学生から順に相談で決めます。
心身の健康を最優先してもらいます。
年度初めに申告した睡眠時間を厳守することは義務です。
研究室内で独りになることは極力避けてください。
救命救急講習、AED(自動体外式除細動器)利用講習などのeラーニングの受講が義務です。
ヘルシープログラマ の読了が義務です。
教員の役割は、研究の補助です。ボーリングで言うならガターです。
研究を遂行するのは学生自身です。教員の関与は助言にとどめ、意思決定は極力学生に委ねます。したがって、「それをやっても失敗するだろうな」と教員が信じていたとしても、強くは止めないことがあります。教員の考えが間違っていることもありますので、自分で考えることは大事です。
問題解決にあたり、まずは情報の探し方を伝えます。場合によっては情報の所在を示すこともあります。しかし、情報について詳述された文献がある場合に、それを最初から解説することはしません。まずは自分で情報を探し、読んでみる習慣をつけてください。
捏造・剽窃、または、意図せずともそれらにつながる可能性のある行為に対しては、それらを未然に防止するための措置をとります。
対面での会話はある程度以上必要です。
最低週2回以上、教員と対面で話をできるよう、必ず時間を確保してください。わざわざ約束するのはお互い面倒です。約束せずとも自然に話をしてしまう程度には研究室に出没してください。
Zoom、その他SNSは、基本的には補助的に、また、事務連絡に用います。
教員との会話は、可能な限り研究室にて行います。また、第三者が近くにいる環境が望ましいと考えます。
学生個人の事情に深く立ち入る場合のみ第三者がいない環境でお話します。
研究室内外イベント
オープンキャンパスは対外発表の重要な機会です。アルバイトとしての協力をお願いします。
不定期に研究室公開が開催されることがあります。自身の研究内容等の発表をお願いすることがあります。
研究室合宿には都合をつけて参加してください。
生活指導
本来家庭等で行われるべきこと、各自で意識することではありますが、次の生活指導を行います。
規則正しい生活をすること (鬱病等を予防するためです。)
室内では帽子をとること(特に男性の場合、頭皮を隠したいという欲求があるのは理解します。しかし、共同研究、研究室内外の他の学生の就職活動の妨げになりますので、室内では帽子は被らないでください。)。
研究室入室前に上着を脱ぐこと(これも2と同様の理由です。)。
その他(技術力に劣る学部卒での就職に最低限必要と判断すること、共同研究や外部での発表で最低限守ってもらうことなど)
就職活動支援
大学院進学後の就職を前提と考えてください。目に見える成果物を示して実力をアピールすることができるため、圧倒的に有利です。
学部卒での就職を目指す人には、遅くとも2025年3月末までに、情報技術関連の資格を最低一つ取得してもらいます。資格取得のための学びを放棄しても構いませんし、卒業の可否には影響しませんが、結果に対する責任はご自分で負っていただければと考えます。
資格取得支援のため、書籍購入等を補助することがあります。
仮配属期間開始までにTOEICを受験し、スコアを報告してください。IPテストでも可とします。
今後は、就職活動のための実質的活動と、特に、資格取得に向けた学びを行っているかについて、各自に報告を求める機会を増やします。
仮配属希望者 > 定員超過 の場合
内部大学院進学者を優先します。
GPAを考慮します。
GPAが同じ場合、内部進学を希望されない方に移動をお願いします。
4までの基準で決まらない場合、e-typing腕試しレベルチェックのスコア下位の方に移動をお願いします。
1〜4を最長でも2日で行います。ms.dendai.ac.jp のメールアカウントの確認を怠らないようお願いします。緊急の呼び出しに応じられるかどうかがとても重要です。
研究テーマ
研究テーマ事例
エネルギー問題・食糧問題に貢献する微生物ゲノム設計
NGSデータ解析による食品工業生産用酵素の大量生産技術開発
化石燃料を代替する物質を合成する酵素の解析
副作用撲滅を目指すスマート創薬
認知症関連膜タンパク質間相互作用予測
がん関連膜タンパク質機能変化予測
創薬標的タンパク質の変異・多型情報解析
終末期医療に貢献する緩和薬の情報解析
深層学習技術を活用したタンパク質デザイン
天然変性領域を含むタンパク質の複合体立体構造モデリング
天然変性領域の共進化情報解析
センサータンパク質の進化と設計
研究テーマ設定方針
ゲノム、遺伝子、タンパク質の配列、立体構造データをコンピュータを用いて解析するテーマの中から一つを選択してもらいます。
2023年9月〜10月に、相談の上決定します。分子生命科学ゼミII、分子生命科学実験IIの中で、大学院生を交えた議論を経て決定します。
研究テーマ設定にあたっては、修了・卒業までに、どのような技術を身につけるかを最大限考慮してもらいます。身につけたい技術は特にない学生の場合、テーマ設定に難儀することがあります。これまでは、各自が意思決定できるまで待っていましたが、そのことがかえって就職活動の妨げとなる(所属研究室名に情報と付くのに、情報技術のひとつも身につけていないやる気の無い学生と判断されている模様)こともあるため、我々が提示する選択肢から一つの技術を選んでもらいます。
過去の研究テーマはこのページをご覧ください。現在、すべてのテーマを実施中というわけではありません。国内外の動向を踏まえ、これらの中の一部を実施しています。
研究室として優先的に進めなければならない研究テーマについては、年度途中で交代をお願いする可能性があります。
前年度までに実施していた研究テーマであっても、仮配属生が卒研生になる年度に休止、廃止となるものもあります。
他大学、企業、研究機関との共同研究については、共同研究先の先生により、担当者の人選を行う場合があります。