開催結果の詳細 課題曲1

(2016年 2月 6日: 各システムが生成した演奏を聴くことができるように修正いたしました.以前とは異なり,Adobe Flash Player は不要です.)

課題曲 1: Etude No. 3, Op. 10-3 (F. Chopin)    (事前公開 課題曲)    [課題曲 MusicXML]    [参考楽譜 PDF]

提出された演奏:

ConBreO - 丹治信,伊庭斉志(東京大学)

Shunji - 田中 駿二,橋田 光代,片寄 晴弘(関西学院大学理工学研究科)

Kagurame Phase-II - 日野達也,鈴木泰山,野池賢二,徳永幸生(芝浦工業大学工学研究科)

Kagurame Phase-III - 日野達也,鈴木泰山,野池賢二,徳永幸生(芝浦工業大学工学研究科)

(人間の演奏)

(楽譜データそのままの機械的な演奏)

専門家による即日評価

即日評価を,竹内好宏先生(京都府立須知高校芸術科主任)にお願いしました.

システムが生成した演奏データについてだけ,どのデータがどのシステムによって生成されたのかを知らない状態でコメントをお願いしました.

また,「演奏の人間らしさ」,「演奏の好み」についての 5段階評価を,全データについてお願いしました.

ConBreO:

ショパンのロマンチックな表現ができていません。 理由は、フレーズに応じた音量とテンポの変化ができていない。逆に、小節ごとの第一拍に唐突なアクセントがあり不自然です。最後のリタルダンドも、やや不自然。

「演奏の人間らしさ」:2 「演奏の好み」:2 

Shunji:

テンポが速すぎる。アゴーギクが付いていない。タイで伸びているはずの音を弾きなおしている。拙い印象を感じる。

「演奏の人間らしさ」:2 「演奏の好み」:2

Kagurame Phase-II:

前半のグループ毎に、終わりが急に遅くなるのが変。後半は大きなフレージングを見せるが、重心を強調しすぎでやや不自然である。 

「演奏の人間らしさ」:3 「演奏の好み」:3 

Kagurame Phase-III:

自然な表情だが、やや不自然な部分がある。再現前のritが大げさ過ぎ。後半部の盛り上げは良いが、頂点直後の減速が急すぎ。最後の装飾音符が弾けていない。 

「演奏の人間らしさ」:4 「演奏の好み」:4 

(人間の演奏)

「演奏の人間らしさ」:5 「演奏の好み」:5 

(楽譜データそのままの機械的な演奏)

「演奏の人間らしさ」:2 「演奏の好み」:3 

  

Web 上でのオンライン評価投票による順位づけ評価   (投票期間 2010年12月14日~ 2011年01月14日 (1か月間) )

どの演奏が,どのシステムによって生成されたのかがわからない状態で,なおかつ,投票者ごとに提示順をシャッフルした状態での評価投票をお願いしました.

有効投票数: 51

評価投票を行ってくださった方は,再度,自分専用の投票サイトを訪れることで,どの演奏データにどのような評価を行ったのかを確認することができます.(→ 評価投票サイト

演奏の人間らしさ:

1位グループ

Kagurame Phase-II - 日野達也,鈴木泰山,野池賢二,徳永幸生(芝浦工業大学工学研究科)

Kagurame Phase-III - 日野達也,鈴木泰山,野池賢二,徳永幸生(芝浦工業大学工学研究科)

2位グループ

ConBreO - 丹治信,伊庭斉志(東京大学)

Shunji - 田中 駿二,橋田 光代,片寄 晴弘(関西学院大学理工学研究科) 

(信頼度 95% の母平均の区間推定)

演奏の好み:

1位グループ

Kagurame Phase-II - 日野達也,鈴木泰山,野池賢二,徳永幸生(芝浦工業大学工学研究科)

Kagurame Phase-III - 日野達也,鈴木泰山,野池賢二,徳永幸生(芝浦工業大学工学研究科)

2位グループ

Shunji - 田中 駿二,橋田 光代,片寄 晴弘(関西学院大学理工学研究科) 

ConBreO - 丹治信,伊庭斉志(東京大学)

(信頼度 95% の母平均の区間推定)