チュートリアル

タイトル

大学におけるラーニングアナリティクスの現状と課題 

スピーカー

九州大学基幹教育院ラーニングアナリティクスセンター 

センター長・主幹教授 

緒方広明 

http://lac.kyushu-u.ac.jp/members/ogata.html

概要

九州大学では、平成26年4月より、学び続けることを幹に持つ、未知な問題や

状況にも果敢に挑戦するスピリットと行動力を備えた、「アクティブ・ラーナー」

の育成を目的として基幹教育を開始しました。自立的な学びを行う過程においては、

「何を学習したか」ではなく「いかに学習をしたか」が問われます。そのためには、

情報通信技術を用いて、学びや教育のプロセスをデータとして記録し、それを科学

的に分析して学生や教員に適切にフォードバックをしながら、学び方や教え方の改

善につなげて行くことが重要となります。

九州大学では 2013 年 4 月から、全新入学生(約 2,700 名)に対して PC 必携化

(BYOD: Bring Your Own Devices)を実施し、その後、電子教材配信システム

および e ラーニングシステム・e ポートフォリオシステムを用いて教育ビッグ

データを構築し、学び方や教え方の分析を行っています。本講演では、九州大学に

おけるこれまでの実践事例を紹介しながら、ラーニングアナリティクスの現状と

課題についてご議論します。