06.塗りの工程
▼加工手順
1:穴加工(穴開け)すべて手作業。当方では、大島桜の実は1.0mmのドリル刃。それ以外の実は1.2mmのドリル刃を用いる。
2:一つずつ竹串に刺し、箱に揃えておく。大島桜はテグスに通す。
3:カシュー(合成漆塗料)を入れた容器でドブ漬け。砂箱に一串ずつ立てて乾かす。
4:テグスに通した大島桜の実も端からドブ漬け。専用の台にテグスの両端を張って乾かす。
5:乾燥後、串からはずしてさらに乾かす。大島桜はテグスに通したままさらに乾かす。
6:使った竹串はラッカーシンナーで洗って乾かし、もう一度使用する。
▼流し塗り
下地に塗った色にワンポイントで別な色を重ね、重ねた色が実の表面を流れ模様を描く。重ねる色の濃度を濃くしておくことで、下地の色に薄められるように自然な流れとなる。ドブ漬けした実に、素早くもう一つの色を落としていく。時間を置くと流れが単調になる。
以下、赤色の下地に、白色のワンポイントを入れる例。
重ねる白色は濃い目に溶く
通常通り、ドブ漬けで下地を塗る
素早くワンポイントの白色を落としていく
下地の色に薄められるように自然な流れになる