社会動態を擬似的に体験し,そしてその経験に基づいて議論することで社会制度の役割について学修し,さらに動的に変化する社会環境下における社会デザインの方法や研究についても学修します.
ゲーミングによる経済的思考演習を通じて社会で求められる「経済的なものの見方」を涵養します.日本語と英語の両講義を担当します.
社会において人や組織といった様々な構成要素(ミクロレベル)が相互作用することで社会の帰結(マクロレベル)として大きなパターンや複雑さを創発し,またそれらが人や組織を動的に変化させるという動的社会システム論や進化経済学の立場から社会動態の関係について体験し,理解することを目指します.
ゲーミングと呼ばれる現実世界のシステムの要素をシミュレートしたゲームを体験することで,問題状況と構成要素間の因果関係のリアリティを知覚します.
ゲーム後に実施する全体ディスカッションを通して複雑なシステム下で他者が自己と異なる知覚や経験を得ていることに気づき,ゲーム中における自己の思考や行動の振り返りを行います.
社会科学の研究・調査に必要とされる調査方法の基本的な概念および分析方法を,実践を通して理解し,基本的な社会調査が実施できるようになることを目指します.
クリッカーを使った双方向対話型授業を実践し,講義内容のさらなる理解や復習に役立てています.
量的データの分析に必要な統計学の基礎を学び,SPSSなどの統計解析ソフトの使用法を身につけます.
社会調査に関わる調査倫理について,グループディスカッションを行い,調査される側の立場についても考えます.
プログラミングを行う際に不可欠な基礎的概念(変数,制御構造と条件分岐,配列,関数)を学び,課題を通じてアルゴリズムを構築する方法を修得します.
本講義は,これまでプログラミングをまったく行ったことがない学生が対象です.
クリッカーを使った双方向対話型授業を実践し,受講者の理解度に合わせて講義を進めます.
講義の導入部分では「プログラミン」や「IchigoJam」といった初学者向けのアプリケーションやツールを使うことで,プログラミングに対する心的障壁を下げます.
グループディスカッションにおけるファシリテーターを担当します.
ディスカッションの題材は一意の解が得られないものを選択し、受講生の思考力とメタ認知の涵養を目指します.
2019年度は副テーマの受け入れはいたしません.
2018年度は4名の学生(マテリアルサイエンス系1名,東京サテライト3名)の副テーマを担当しています.研究テーマは,それぞれ「経済教育」「コミュニティバンク」「農業IoT」「福利厚生アウトソーシング」となっています.
2017年度は3名の学生(知識科学系2名,情報科学系1名)の副テーマを担当しています.研究テーマは,それぞれ「仮想通貨」「ご当地アイドル」「パンデミックシミュレーション」となっています.
2018年度はグループ副テーマ「地域×IoT/AIブートキャンプ」における座学講義「社会制度を設計するためのシミュレーション技法」を担当しました.
2017年度は下記2つのグループ副テーマを担当しました.
留学生4名による学生起案型「人はなぜ嘘をつくのか?-匿名と実名の違いによる調査分析-」を単独で担当しました.『Everybody Lies: Big Data, New Data, and What the Internet Can Tell Us About Who We Really Are』という書籍を輪読した後に,知り合いであるかどうか,実名か匿名であるか,これら二つの違いに着目した道徳や倫理に関する調査を300名に実施し,仮説の検証を行いました.
8名の学生が参加する教員提案型「能登最先端の地"珠洲"に学ぶ地方創生」は,「公共交通不足」と「獣害被害」の2チームに分かれて珠洲市でフィールドワークを行い,最終的にそれぞれの課題解決のための提案を行いました.両チームとも浦先生(現:金沢工業大学)との共同担当です.
2016年度は「日本の中山間地域の人やモノの移動の未来」というテーマで,橋本先生と共同担当しました.
4名の学生が白山ろく地域を対象にフィールドワークや調査票調査を実施し,それらの分析を基に当該地域における移動手段のロードマップを作成しました.
2014年度は「ゲーミングによる社会システムの理解と教育実践」というテーマを単独で担当しました.
演劇を行っている子どもたちにゲームを通じて物語のコンセプトや作者の想いを伝えるための方法を考えました.
学生たちは物語をもとにしてゲームを制作し,その過程で社会を動的なシステムとして捉える考え方を身に付けました.
2015年8月末から3週間かけて「地域社会とつながるオープンデータの活用」というタイトルで,橋本先生と共同担当しました.
オープンデータの利活用を推進している行政・地域団体・企業へのヒアリングを実施し,それらをもとに研究計画をまとめました.
知識科学系における担当教員として申請書の書き方や執筆指導を行っていました.