meeting20100307

第140回生存圏シンポジウム/SGEPSS波動分科会

「相対論プラズマシンポジウム」

日時: 2010(平成22)年3月8日 (月) 13:00~9日 (火) 18:00

場所: 九州大学筑紫キャンパス(福岡県春日市)

申請代表者: 羽田亨 (九州大学総理工)

所内担当者: 橋本弘蔵 (京都大学生存圏研究所生存圏電波応用分野)

今回は、異分野から厳選した講師を招いての講義形式による勉強会というスタイルで行います。開催趣旨は下記の通りです。講師の方々には、1 人当たり 1.5 時間程度かけて、当該分野の基本的なイントロダクションから最新のトピックまでを詳しく解説していただきます。宇宙プラズマ物理学的視点が異分野の研究にどのように生かされつつあるのか、また逆にこれまでとは違った視点を養ってご自身の研究に役立てることができないかなど、様々な興味をお持ちの広い層からのご参加をお待ちしております。学生の方のご参加も歓迎いたします。

世話人

松清修一、羽田亨(九大総理工)、橋本弘蔵(京大生存圏)

趣旨

「相対論的プラズマ」は、宇宙プラズマが深く関係する学際的研究分野のひとつである。プラズマ宇宙の根源的理解のためには、太陽地球惑星システムの詳細な探査を通じて得た様々な知見を、未知の天体現象の理解に役立てることが有効であろう。一方で、いわゆる高エネルギー天体においては、莫大なエネルギーの解放過程やそれに伴う構造形成、粒子加速などが、相対論的プラズマを介して起こると考えられている。ここでは、主に天文分野における専門家を講師として招き、最新の話題を詳解してもらうことで、相対論的プラズマの面白さを知り、宇宙プラズマ物理学の 新たな可能性を探るとともに、参加者の間の学際的交流のきっかけとしたい。

プログラム

3月8日(月)

13:00-14:30 柴田晋平(山形大) パルサー磁気圏の構造~非中性プラズマにおける粒子加速~

15:00-16:30 浅野勝晃(東工大) 宇宙の極限的プラズマとしてのガンマ線バースト

17:00-18:30 小出眞路(熊本大) ブラックホール磁気圏プラズマ

19:30- 懇親会

3月9日(火)

09:00-10:30 大平 豊 (大阪大) 高エネルギー天体現象での無衝突プラズマ不安定性

11:00-12:30 山崎 了 (広島大) 超新星残骸での粒子加速と銀河宇宙線の起源

14:00-15:30 佐野孝好(大阪大) 降着円盤における磁気回転不安定

16:00-17:30 蔵満康浩(大阪大) Laboratory Experiment of Cosmic Ray Acceleration due to an Incoherent Wakefield Induced by an Intensive Laser Pulse