第6回応用可積分系若手セミナー


    • 日時:2020年1月13日(月)13:30–19:00
    • 会場:東京大学駒場キャンパス 数理科学研究科棟128号室(会場へのアクセス

参加希望者へのお願い:祝日で建物が施錠されているため,お手数ですが1月12日(日)までに松家 (keimatsu at musashino-u.ac.jp) に参加のメール連絡をお願いいたします。

講演1 (13:30–15:00)

講演者

延東和茂(早稲田大学理工学術院)

題目

GKZ超幾何関数による確率セルオートマトンの熱力学的極限の計算

概要

セルオートマトンとは,時間,空間,状態変数がすべて離散的であるような時間発展形である.さらに,セルオートマトンに確率変数が導入された系に関しては,数学,応用数理の両面で興味深い研究が行われている.本講演ではまず,空間有限系における粒子性を持つ確率セルオートマトンの漸近挙動を導出する.また,漸近挙動がGKZ超幾何関数で表現されていることに着目し,その熱力学的極限の計算を行う.

講演2 (15:30–17:00)

講演者

新庄雅斗(同志社大学理工学部)

題目

可積分系理論に基づく固有値計算法

概要

科学技術計算において,行列の固有値や特異値を求める問題は重要である.近年,可積分系が漸近的に平坦な物理現象を表すことを背景に,その性質を保存するような離散化が試みられてきた.とりわけ,適当に離散化された可積分系の方程式に基づいて,行列固有値・特異値計算アルゴリズムが定式化されている点は興味深い.本講演では,行列分解に基づく既存の固有値計算法と可積分系との関わりについて,行列固有値を保存量とするラックス・ペアの観点から解説する

フリーディスカッション (17:30–19:00)


世話人

    • 三木啓司(気象大学校)
    • 松家敬介(武蔵野大学工学部)