第3回応用可積分系若手セミナー


    • 日時:2018年3月17日(土)14:00–19:00
    • 会場:芝浦工業大学芝浦キャンパス303教室(会場へのアクセス

参加希望者へのお願い:施設利用の都合上「学外の参加者リスト」が必要のため,お手数ですが事前に福田 (afukuda at shibaura-it.ac.jp) まで参加のメール連絡をお願いいたします.

講演1 (14:00–15:30)

講演者

渋川元樹(大阪大学大学院情報科学研究科)

題目

ちょっと変わった楕円函数(論)とその応用

概要

可積分系の方々の前で楕円函数の話をするのは「釈迦に説法」もいいところで怒られるかもしれません.が,そんな方々にもちょっぴり楽しんでいただけるかもしれない,according to Eisenstein (and Kronecker) な古典「落語」を一席.

講演2 (16:00–17:30)

講演者

林達也(東京大学大学院数理科学研究科)

題目

心筋細胞の拍動同期現象に関する数理モデル

概要

心臓を構成する細胞の中で,自律的に拍動している細胞を心筋細胞と呼ぶ.個々の心筋細胞は,それぞれ独立した拍動周期を持ち,周期の揺らぎも不安定である.これら孤立した心筋細胞が集まり,互いに接触することで同期し,全体として一定の周期で拍動するようになる.この同期のペースメーカーになる細胞は,従来は,拍動周期の最も早い細胞であると考えられてきたが,最近の実験によって,ペースメーカーになるのは,拍動揺らぎが小さい安定な細胞であることが報告された.本講演では,積分発火モデルを用いて,安定な細胞に同期する現象の理論的根拠が統計力学における揺動散逸定理であることを示す.

フリーディスカッション (18:00–19:00)


世話人

    • 福田亜希子(芝浦工業大学システム理工学部)
    • 廣瀬三平 (芝浦工業大学デザイン工学部)
    • 神吉雅崇 (関西大学システム理工学部)
    • 前田一貴 (関西学院大学理工学部)