USB-I2C変換モジュールとして、FT232Hを搭載した基板も使用できます。
【ハード】
Adafruitの「FT232H Breakout」を使用しました。裏面に表示があるようにMISOとMOSIをショートし、I2CのSDAとして使います。Amazonで入手しやすかったのでこの基板にしましたが、秋月電子の「AE-FT232HL」のほうが安かったです。
他のUSB-I2C変換用チップ(CP2112、MCP2221A)と違い、ドライバのインストールが必要です。会社のPCなどで管理者権限がなかったりすると、ほんの少し手間がかかります。(FTDI社ドライバのページ:Click hereと書かれたところ)
FT232Hのメリットは、1チップでSPI通信などにも対応できる拡張性です。マルチプロトコル同期シリアルエンジン(MPSSE)として紹介されています。
このMPSSEがとっつきにくそうに感じていたのですが、FTDI社ウェブページで公開されている「LibMPSSE-I2C」を使えば、ソースコードは他チップを使った場合とほとんど同じです。
【必要なファイル】
ftd2xx.h、libMPSSE_i2c.h、libMPSSE.dllはFTDI社のページから入手します。「The LibMPSSE DLL libraries, examples and source code can be downloaded here:」と書かれたところです。
【コンパイル実行】
CP2112の「コンパイル」で紹介している方法と同じです。