着色(人物)
ここからは着色の仕方について説明します。
・・・といっても私もまだまだ練習中の身であります。
ここでは肌と髪を例に紹介しますが、
服などの他パーツでもやり方はあまり変わりません。
また、今回はイラストの左方向から光が当たっていることを
想定して塗っていきます。
1.各パーツのレイヤーの上にレイヤーを作成。
「下のレイヤーでマスキング」にチェックを入れます。
これではみ出しを気にせず陰影を
付けることが出来ます。
2.肌の影を付ける
まず、合成ブラシを選んで「合成モード」を「乗算」に
「検出対象」を「下のレイヤー」に設定して
肌と同じ色で塗ります。
気に入った色が出たら「スポイトツール」で吸い取ります。
(右クリックでスポイトツールの効果を得られます。)
吸い取ったらエアブラシで一度、影を塗り、
合成ブラシに戻り、更に暗い色を作って
エアブラシで・・・ を繰り返します。
強いグラデーションをかけたい時は
「ぼかしツール」で色の境界をぼかしていきます。
3.肌に光を当てる
こちらも影とあまり変わりません。
「合成ブラシ」を選び、「濃度」を50前後、「合成モード」を「加算」
に設定して気に入った色が出たら「スポイトツール」で吸い取ります。
吸い取った後はエアブラシで塗ります。
4.髪の色を一度暗くする
髪の毛はなんだかんだで暗い部分が多いので
先に全体を暗くしてしまいます。
「フィルタ」→「色相・彩度・明度」を選択。
「明度」を-40前後にします。
元々暗い色の髪の毛ならこの工程は要らないと思います。
5.髪の毛に光を入れていく。
光を入れたい部分に明るい色を置いてから
「指先ツール」で髪の毛の流れに合わせて色を引き伸ばします。
明るい色をエアブラシ等で一度置いてから
「指先ツール」で形を整えます。
場合によっては上に合成モードがオーバーレイの
レイヤーを作って髪の毛を表現するのも有りでしょう。
6.鼻と口を描く
線画用のレイヤーの上にレイヤーを作成して
鼻と口を描いていきます。
筆圧に対応したタブレットを使用されている場合は
「筆圧」の「濃度」にチェックを入れた鉛筆またはエアブラシ、
マウスなどの筆圧を使えない環境では
濃度を下げた鉛筆またはエアブラシを使って色を置き、
ぼかしツールや濃度を下げた消しゴムで形を整えましょう。
パーツ分けした時に作成した「肌」用のレイヤーと
肌の陰影用のレイヤーを非表示にすると描きやすいかもしれません。
目の周りにも書き込みました。
全体はこんな感じ
以上で人物の着色は終了です。