研究以外なら何をやってみたいですか?ある機関の調査では、企業の基礎研究、研究開発職に転職を希望している人は、全体の約1/3いま す。実際の出口調査では14%の人が企業へと就職しています。ただ、一般には企業では30代後半の人を雇用するときに非常に慎重になると言われています。 人材開発を担当する人たちの話によると、この年齢層が企業への就職を決める重要な要素は、企業がほしがる専門技術、マネージメント能力をもっているかどうかにか かっているが、それだけではなく採用を決める隠れた要因として、所属研究機関、大学が得意とする業界かどうかも要因になるのではないかと分析しています。その人が所属していた機関の特性を個人の能力、信用に含めてその人を評価する面があると、人材開発を担当する人たちは行っています。企業は広い分野で高いレベルの研究を行っている所属機関、大学とのコネクションを作りたいと思っているところもあるのではないでしょうか?
知っていますか?所属機関の人材関連の部署は独自の求人を持っていることがあります。
意外にも、ある人事担当者の話では、有名企業からの求人や会社説明会があっても、応募者が少なく適任者をうまく見つけられないときもあると言います。もし、自分が企業に就職する可能性が少しでもあるのであれば、人材開発課に自分の情報を登録しましょう。あなたを必要とする企業がいつ現れるかは分かりませんが、登録することは、自分の可能性を広げるための小さいけれど大切な努力ではありませんか?
転身のための準備期間を作る
転身のためには準備期間が必要ですから、あらかじめ準備期間を設定しましょう。
書店のビジネス書コーナで立ち読み
書店にはビジネス書コーナーがあります。たいがい、かなり大きなスペースが割り振ってあります。ビジネスの進め方に関して、非常に形式張って理論的な説明をしている本や、落語を聞いているような中小企業のユニークな創業社長の話がインタビュー形式でおさめられているものなど様々です。産業界で働くと言っても本当に様々な働き方、さまざまな会社があることを知る事が出来ます。同時に、基礎研究の考え方とビジネスの考え方の違いも知る事が出来るだけでなく、ビジネスの世界の考え方を研究に取り入れることも出来ます。
研究で培ってきた能力を日本の産業界で役立てるために橋渡しをする活動があるようです。
東京工業大学 プロダクティブリーダー養成機構(PLIP)
http://www.productiveleader.jim.titech.ac.jp/