Research
参加した学会やワークショップの感想などはブログに書いています。
このページはだいぶ前に書いたものなので、近いうちに書き直します(2018.8.30)
主な研究テーマ:
1)認知心理学的・社会文化的アプローチに基づいた英語リテラシー・プロセスの解明
及び効果的な教授法/評価法の開発。
2)コーパスを利用した英語学習者の言語分析
3)電子辞書に対する学生/教員の意識調査および辞書活用のための教材開発
4)eラーニングを利用した英語学習(特にmoodle / mahara)
学部時代は英語英文学専攻で文体論を研究していたため、英語教育研究に関する知識が全くと言って良いほどありませんでした。その後修士課程に入学し研究テーマとして選んだものが1)です。その内飽きるだろうと思っていたのですが、泥沼にはまったようでこのテーマからなかなか抜け出せません。徐々に自分の言説を発展させつつ(崩壊させつつ?)ここまできたので、数年中にはそろそろ区切りをつけたいです。その流れの中で研究を開始したのが2)です。英語学習者のリテラシーを評価する場合は従来、全体的/分析的評価法と呼ばれるもので評価されてきましたが、今後はコーパスを利用することによって新たな評価法が生まれてくる可能性があります。3)に関してはここ数年同僚の先生と不定期に共同研究をしています。もはやほぼ全ての英語学習者が持っていると言っても過言ではない電子辞書に対して、実際のユーザーはどのような意識を持っているのか、アンケートを用いた調査を行っています。
趣味の研究テーマ:
大学での担当授業、そして2006年から1年間行かせて頂いた在外研究によって、新たに興味を持ち始めた分野があります。それは比較文化論(あるいは純粋に日本文化論)、コミュニケーション論です。この辺りは今の段階では趣味なので、ボチボチ続けていきます。
研究に対するスタンス:
大学院在籍時代は、「質的研究」及び「教育実践」を重視する先生方にいろいろ助言あるいは勉強をさせてもらう形で共同研究をさせてもらったりしたので、そのスタンスは今でも根底にあります。教育というものを対象にする以上、個人差があるのは当然で、それを単純に数値化して量的分析してしまうのには未だに抵抗があります(もちろん自分が数値に弱いというのもありますが)。但し,量的研究のことを何も知らずに毛嫌いするのはフェアではないと思うので,最近はSPSSを利用した量的分析についても学び始めました。最近の研究のキーワードはリテラシー、社会文化的アプローチ、自律的学習、ポートフォリオです。
今までの研究業績の中で、自分のスタンスに変化を与える契機となったものは以下のようなものです。
木村祐三、今井裕之、樫葉みつ子、三宅淑子、大澤真也(2001)
英語授業者の授業観・学習観-VTR再生法による質的データ分析の試み-
『鳴門教育大学研究紀要』(人文・社会科学編)第16号、53~65頁
Ozawa, S & Ronald, J. (2005)
Electronic dictionaries in the classroom
『Words in Asian Cultural Context』
Proceedings of the 4th ASIALEX 2005 conference、233〜239頁
大澤真也(2006)
英語教育における語用論的能力の概念
『広島修大論集-人文編-』第46巻第2号、19-31頁