Elearning

2015.7.16更新

更新履歴:

2015.7.16 柿右衛門の不具合修正、Culture Swapの情報更新、ひとりでできる問の情報

2014.2.24 (一筆)柿右衛門β版の公開を開始しました。

授業においてLMS (Learning Management System)であるMoodleや、eポートフォリオであるMaharaを活用した実践を行っています。どちらもオープンソースですので、知識さえあれば無料で利用することができます。以下私がかかわっているいくつかのプロジェクトです。基本的には学内外の研究資金を活用して無償での公開を目指しています(Maharaマニュアルを除く)。

  • ひとりでできる問(公開準備中)2015.7

Moodleなどのプラットフォームを問わず、サーバ上にインストールさえすれば使える小テストシステムを構築中です。

学内でMoodleを利用し始めた時に一番困ったのが小テストにおける穴埋め問題の作成でした。他の問題はそんなに難しくないのになぜか穴埋め問題だけは、moodle.orgのページもあるように、

サンフランシスコ: {1:MULTICHOICE:=カリフォルニア#正解~アリゾナ#不正解}

トゥーソン: {1:MULTICHOICE:カリフォルニア#不正解~%100%アリゾナ#正解}

ロサンゼルス: {1:MULTICHOICE:=カリフォルニア#正解~アリゾナ#不正解}

フェニックス: {1:MULTICHOICE:%0%カリフォルニア#不正解~=アリゾナ#正解}

のような記述をしないと作成できません。穴埋め問題は英語教員にとっては頻繁に利用するものなので、これはeラーニング普及において大きな問題です。そこでできるだけ直感的に操作できるモジュールを開発しようということで完成したのがe問つく朗です。開発を担当したのはVersion 2です。現在1.9, 2.3, 2.4対応版が無償で利用可能です。実際にダウンロードして動きを見てもらえば良さがわかるのですが、参考のためマニュアルをご覧ください。

Moodleの導入と同時に興味を持ったのがeポートフォリオであるMaharaでした。使い始めた当時は日本国内での活用事例はほとんどありませんでしたし、日本語で入手できる情報も皆無と言って良い状況でした。そこで当時出版されていた唯一のMaharaの本Mahara 1.2 ePortfolios: Beginner's Guide を翻訳することを決意しました。思いつきだったのですが、原著に細かな間違いが多く見つかったので非常に苦労しました。また原著の売りである事例はすべて日本の読者を想定して置き換えましたので、これまた苦労しました。実は事例に登場する人物は著者の似顔絵であるとか、本の中に登場する人物は知っている人が見るとなじみのある名前であったりとか、ちょっとした遊び心をもって訳しました。が、翻訳は本当に苦労しました...。

それより以前の2011.01に学内配布を意図してごく簡単なMaharaマニュアルを作成したことがあります。こちらは無料でダウンロードできますのでご自由にどうぞ(Mahara 1.1対応版のマニュアルですので、現在のものとは異なる箇所が多々あります。あくまでも参考資料としてご利用ください)。

時は流れ、Moodleは2.xの時代に入りました。本学のMoodleは2013年3月時点で1.9ですが、将来的には2.xにアップグレードする予定です。そこで学内外の人に利用してもらえるマニュアルを作成することにしました。1.9および2.4に対応しています。このマニュアルの特長は構成にあります。マニュアルを読み進めさえすればとりあえずコースを作成し授業で利用できる状態になります。また最後に「実践報告集」として日本でMoodleを活用している英語教員たちの事例集を掲載しました。これはMoodleを授業で利用したいと考えている人たちにとって参考になることと思います。

PDF版、電子書籍版とも無料で入手できます。入手希望の方はこちらのフォームからご登録ください。

広島修道大学では2010、2011年度において、大学1年生を対象に英検Can-doを用いた自信度アンケートを行いました。その結果をもとに4技能において学生があまり自信を持てないCan-do項目を取り入れたアニメ教材を作成することになりました。もちろんCan-doを意識しない形での利用も可能です。

Moodleと同じオープンソースのeポートフォリオシステムにMaharaがあります。Moodleとのシングルサインオンを実現しているとは言うものの、インターフェイスの差や操作の難しさなどから、なかなか利用の可能性が見えてきません。それならばeポートフォリオにこだわらずMaharaの操作感をMoodleで実現したら良いのではないかと思いつきました。