(ニュー・スピリッツ・ジャズ・オーケストラ、略称"スピリッツ"または"NSJO")
秋田県秋田市を中心に活動するアマチュアジャズビッグバンド。
1973年8月、当バンド初代リーダーとなる猿田(tp)をはじめとする某高校ブラスバンドOB数人により夜な夜な繰り返されていた「バンドやるべ」「いっすな」などといった酒呑み話から生まれた音楽集団「ザ・スピリッツ」が、後にNSJOとして活動していくバンドの母体となる。結成当初はラテンジャズコンボのような編成であった。なお、結成当時より受け継がれている「スピリッツ」の名は、そうした夢を語らいあっていた席で呑んでいた酒(spirits=蒸留酒)に由来する。…もちろん、それは同時に音楽を愛するその熱い「精神」を意味するものでもある。
かくして生まれたバンドは活動を開始した。
1981年1月、それまでの数回のメンバーの増員を経て、ついに結成当初からの念願であったビッグバンド編成となる。これを契機にバンド名を「ザ・スピリッツ・ジャズ・オーケストラ」と改め、コンサートやダンスパーティなどに活動のフィールドを求め、演奏の幅を広げていく。
1982年5月、ビッグバンド編成移行後初の単独コンサートを秋田市文化会館にて開催、好評を得る。
1985年5月、秋田市で開催された「BIG BAND JAZZ FESTIVAL」に出演。
1987年8月にはバンド名を現在の「ニュー・スピリッツ・ジャズ・オーケストラ」とし、同年12月、当時発足したばかりのJABA(全日本アマチュアビッグバンド協会)に秋田県第1号会員として加入。またこの頃よりカウントベイシーナンバーをレパートリーの中心に据える。1993年にはオープン間もない秋田市アトリオン音楽ホールで単独コンサートを企画開催。
2005年1月、本川(b)リーダー就任。この頃から秋田市内外で行われる各種音楽イベントへの出演や、THE CATWALKでの定期的なライヴなどに活動の軸足を移し、さらに広範なジャンルの楽曲をレパートリーに取り入れ、より軽快かつダイナミックにスウィングするビッグバンドジャズのサウンドを追求すべく、それまでにも増して精力的に活動を展開していく。
2017年1月、佐藤(sax)リーダー就任。前後する時期にかけての大幅なメンバー交代により平均年齢もぐっと下がり、しかし相変わらず個性あふれるメンバーを擁し、さらなる新しい境地を求めて前進を続けていく。
結成から50周年を迎えた2023年には、12月に秋田市で「結成50周年記念コンサート」を開催。大成功を収めた。
出演する野外イベントでなぜか雨に当たる確率が妙に低い。ずっと出ていた雨の予報が本番直前で晴れに変わったり、それまで空を覆っていた雨雲が本番前には跡形もなく消えたり、本番数日前から会場付近を直撃するコースをたどっていた台風が前日に目前でカーブしたり…など、「晴れ男」ならぬ「晴れバンド」としてのエピソード多数あり。
……と長年認識していたものの、
2023〜2024年頃は野外イベントでことごとく雨に当たりまくる。一説には近々で入退団したメンバーの中に強烈な雨男(or晴れ男or晴れ女or雨女)がいたためと考えられているが詳細は不明。
文責:佐藤(sax)(2025.4.2.加筆訂正)