会の趣旨と活動内容

遺伝研さくらの会

設立の趣旨

遺伝研の桜は、染井吉野が大島桜と江戸彼岸の交雑によりつくられたことを明らかにしたことで知られる元細胞遺伝部長の竹中要博士が研究用に収集していたもので、その種類は260品種に及びました。また、構内にはさまざまな品種の椿もあり、たいへん貴重な遺伝資源となっています。この会ではこれらの桜や椿を愛する人たちにより、品種の情報や樹木の状態の管理を進め、さらに将来に向けてこれらの貴重な品種を残し発展させていくことを目的とします。

活動に至る背景

当初、故竹中博士が研究のために収集していた桜は260品種以上ありました。しかし、その後は桜を研究材料とする研究者もいなくなり、情報管理や樹木の手入れがなかなか進まず、老木になった桜が寿命や病気、さらには風雨による損傷で枯れたりするケースも多くみられるようになっています。このような状況に、桜を愛でつつも心を痛めている関係者は少なくありません。本来なら十分な予算を組んで管理をすることが望ましいのですが、そのような措置も徐々に難しくなりつつあり、限られた予算の中でできるだけ適した管理をすることが求められています。また、桜に関する情報は所内のどの部署もその研究あるいは業務の中で一括管理することができず、その情報の所在もあいまいになりつつあります。このような状況の中で、所内および所外の有志によりボランティアグループを立ち上げて、樹木の維持と情報の管理を行っていくことにしました。

活動内容

・樹木に関する情報を管理する

・データベースの作成と更新

・樹木維持のための補助活動

・樹木維持に必要な環境整備

活動の理念

このボランティアの活動は、営利を目的として行うものではありません。また、ここで得られた情報は広く一般に公開することを前提として活動を行います。

参加の条件

所内常勤及び非常勤職員の中でこの会の趣旨に賛同して頂けるかた

所外の者で、この会の趣旨に賛同して頂けるかた