Linux、特にメジャーなUbuntuやCent OSなどはnetcdfはパッケージマネージャーから
インストールするのが簡単。
ただ、WRFコンパイル時などnetcdfのバージョンが指定されていたりする時には
目的に合ったバージョンのsource codeをコンパイルして用意するのが便利な時もある。
(バージョン管理しやすい)
ここではUbuntu 18.04 LSTを対象に、netcdf-4.6.3をコンパイルした際の手順を
記録している。
なお、WRFのコンパイル時にはnetcdf-fortranのライブラリが必要になる。
### 作業手順 ###
1. 先にHDF5をコンパイル
netcdf4のコンパイルにはHDF5のライブラリが必要である。
source codeに含まれているマニュアルなどを参照してコンパイルする。
HDF5のインストール先は /usr/local にしておくのがnetcdf4のコンパイル時に
面倒が少ないのでおすすめ。
(/usr/local/lib, /usr/local/includeなどにインストールされる)
2. netcdf4のコンパイル
Linuxでのコンパイルでは初めにconfigureを実行する。
>> ./configure
オプションには
--disable-dap (OpenDapの機能を入れない、たいてい不要)
--prefix=/usr/local/netcdf-4.x.x (インストールディレクトリ)
をつけておけば良い。
もしこれでエラーが出るときは、configureの前に
export CPPFLAGS="-I/usr/local/include"
export LDFLAGS="-L/usr/local/lib"
を行ってから再度configureを実行してみる。
うまくconfigureが完了したら、
>> make check
>> sudo make install
でインストール完了。