WRFでSRTM DEMを使う方法(WRFに慣れている人向け)
※ ここの説明は下記のブログを参考にした。
https://wrfexplorer.wordpress.com/2015/03/24/high-resolution-topography/
(2019/04/09に確認)
※※ WRF-v4.0.3で確認
### 必要なTools (事前にインストールしておく) ###
・GDAL(CUIコマンド)
・Python
・GDALのPythonモジュール
・convert_geotiff(GitHubで公開しているプログラム、本家Webページを参照)
・QGIS(optional、SRTMデータのpre-processing用)
### 作業手順 ###
始めにSRTMデータ(GeoTiffフォーマット)を取得する。
USGSのEarth Exploreなどが便利。
(optional)SRTMデータのサイズを調整したい場合は、QGISやその他プログラムを使って切り取る・結合するなど行う。
次に変換したいSRTM GeoTiffデータを、convert_geotiffを使ってWPS Tileフォーマットに変換する。
元のSRTM GeoTiffデータを"srtm_g.tiff"、サイズが3601×3601とすると、
>> convert_geotiff -w 4 -t 1200 -u “meters MSL” -d “Topography height” srtm_g.tif
これにより、カレントディレクトリに"00001-03601.00001-3601"というファイルと"index"というファイルが作成される。
地形データの入っているディレクトリ"WPS_GEOG"の中に、SRTM DEM用として新たに
ディレクトリを作成する。名前は何でも良いが、例えば"topo_3s"など(名前は次の作業に関係する)。
最後にWPS-masterの中にあるgeogridディレクトリに入り、ここにあるGEOGRID.TBL.ARWをエディタで開いて修正する。
修正内容は、"HGT_M"の項の中に次の二文を加えること。
interp_option= 3s: average_gcell(4.0)+four_pt+average_4pt
rel_path= 3s: topo_3s
ここで、ダブルコロン(:)の左側がWPSのnamelistでDEMを指定する時の名前、右側が
WPSのgeogrid.exeがWPS_GEOGディレクトリ内でDEMを探す時のディレクトリ名に相当する。
実際にgeogrid.exeを実施するときは、namelist.wps内のDEM解像度を指定する行で
下記のように記述する。
geog_data_res = "3s+30s"
これは始めに"3s"の中にあるDEMを参照し、その次に埋まらないパラメータ、領域について30sのデータセットから読み込むという事になる。