微生物融合マイクロシステム

2015年12月23日更新

このページでは,私たちが研究している生物融合型MEMS/マイクロシステムについて説明します.微生物は超並列性や環境応答の機能を持ち,既存のマイクロシステムを高機能化するための1つのアプローチです.

これら微生物を活用するためには,高次機能を発現するシステムを開発して,その組み立てアプローチを確立する必要があります.

2011年度

生体アクチュエータを人為的に利用するために,その環境を整備する必要があります.ここでは利用の方法論を考え,3つに分けて研究を進めています.

数ある微生物の中から,役立つ生体アクチュエータとして,ツリガネムシを選択して研究を進めることにしました.生体アクチュエータ(ツリガネムシ)を利用しながら,海外の研究機関とも協力しながら,その基本特性理解も進めています.

リニアアクチュエータである柄はこのような性質を持っています.高速で伸び縮みする柄が特徴的です.

流体の撹拌素子である繊毛は,自立的に液体中で流れを発生させます.

ツリガネムシを駆動源とするマイクロシステムとして,2種類の応用デバイス開発を進めました.ツリガネムシそのものを使用したマイクロミキサーとマイクロバルブは完成し,現在では可動の人工構造体と融合したマイクロシステムの開発を進めています.