5月9日(月) 論文査読と細かい仕事で1日が終わる

Post date: 2016/05/12 1:49:47

論文査読の完了と思う所

申請書の提出があって,依頼された論文の査読が滞っていた.急ぎ査読して提出する.

論文の雑感

今回の論文では,著者たちは忙しかったのか,内容が十分に練り切れていないようだった.数えて指摘することが難しいぐらいの多くの間違いも含まれていた.中身は面白いものがあったので,きちんと書き上げればよかったのに,という感想を持ち,残念さがある.

今の完成度では,自分だったら論文を投稿しないだろうなあ.例えて言うなら,料理の材料はまあまあだったけど,調理がうまくいかず,料理としては不満足になったということかな.もう一度作り直してもらえると,うまくいくはずだな.

内なるレビューアー

自分だと,自己の内側にレビューアーがいて,自己判断ではまだだと判定する.自分なりの論文の完成形がイメージできたら,そこに到達したくなってしまう.よほど急ぎでなければ,ある程度の完成度に到達しないと投稿できない.

とはいえ以前の自分は今よりも未熟で,不完全な状態で投稿したこともある.それを査読を通じて育ててもらったこともあった.

論文とりあえず投稿してみるか?

皆それぞれ事情があるため,とりあえず出してみるのが一概に悪いとは言えない.

学術論文は,投稿してコメントをもらうのは無料であって,そのようなサービスとして割り切ることも出来なくはない.ひとまず出してみて,コメントをもらうのも,原稿をレベルアップするのに役立つ.

また何らかの事情で,早く論文があった方がよいと思ったのかもしれない.

さらに忙しくて,最終形がイメージできていなかったのかもしれない.

とりあえず投稿のデメリット

一方,あまり荒い質の状態で原稿を提出すると,著者たちの評判が下がるかもしれない.レビューアーとしても時間を使っているので,同じ時間なら,できるだけ質の高い原稿を読みたい.

一方で評判や結果をあまり気にしすぎると,今度は論文を出せなくなる.ある程度は気にしない度胸も必要となるかもしれない.

細かい仕事

大きな目標は論文査読ぐらいで,その他は細かい仕事が連続する.広範囲に少しずつ物事を進めた.遊んでいたわけではないが,いつの間にか一日が終わっている.何かに一つのものに力を結集しないと,1日で目立った成果を出すのは難しい.