5月31日(火) 某予算の申請書を書き上げる

Post date: 2016/06/10 20:25:21

エフォートを申請書に集中させる

この日,大部分のエフォートを申請書の執筆に割り当てる.本日は火曜日でSubject MeetingとJoint Meetingがあった.残念ながらそちらのエフォートは減らした.Subject Meetingはそこまで内容を報告しなかったし,Joint Meetingは参加をキャンセルした.

この日はさすがに時間的な点において,すべての物事をこなすのは難しかった.残念ではあるけれど,一時的にUCLAでやっている研究のエフォートを削減した.

申請書に図を補充する

申請書は15pの分量に対し,昨日のバージョンで図表が2枚しかなかった.自分の分野ではその数だと少なすぎる.図表が少ない申請書は,短い時間で読解するのが難しい.また文字だけで伝えることができないことも多い.そして説得力も感じさせにくい.

図表の必要性は,日常の生活からも感じられる.自然科学の多くの論文が図表を多用しているし,新聞もできるだけインパクトのある写真を使おうとすることからも明らかである.本Blogは文字だけにしているけれど,実際の自分はイメージで考える人である.

過去のストックを利用して申請書に活かす

自分の主張をサポートできる図をせっせと追加する.2枚の内1枚だけを残し,13枚を追加する.合計で14枚となった.すべて新規に作成していたら,とてもではないが時間的に無理になる.

こういうときに,予め蓄積(ストック)しておいた図表が功を奏した.これまでも説明資料を作成することは多く,今回の申請書に使えそうなストックがあった.このストックされた図をさらに改良できれば,短時間である程度の水準には到達する.

本手法は,ストックがないと使えない手法でもある.いつも気合のフロー勝負だけだと,短時間で完成させるのは難しい.過去のものが再利用できれば,本質に使える時間も増え,時間の節約にもなる.

ストックを利用したものの,話の流れは,前からやってきた内容とは異なっている.総合すると,新しい切り口の提案になっている.

これまでの図を改良する

以前に作成した図はつめ込まれていて,中身が読み取りにくい部分もあった.時間をかければ読み取ることは可能であるけれども,それだとストーリーとしては弱く感じる.図が整理されていない状態は,煮詰まっていない状態も表している.

この曖昧さをシンプルに主張を読み取りやすくするように,すっきりとさせる.きちんと自分の意見を表明する.汎用性を確立するところ,各具体的な個別事例から学ぶところ,きちんと切り分ける.概念図だとしても,横軸,縦軸を意識する.

そして分かりやすいと勘違いして残していたものをバッサリと消す.例えば,読み取るのに関連しない余計な効果,色,線を消す.これで本質的な部分だけが残り,内容が読み取りやすくなる.

申請書全体の改良

文章も改良する.昨日の物と最終提出版を比較すると,文章の流れを見ても,内容が格段に良くなっている.1日の中で,具体的に何が起きたのかは自分でもよく分からないけど,おそらく睡眠の効果だろう.寝ている間にも脳が活動することは知られており,寝たことで内容がもう一度整理されたのだと考えられる.

寝ずに進めれば量的な拡大は見込めるかもしれない.けれども睡眠を取りながらやる方が質的な向上が見込める.たとえ分量が多いとしても,質を上げられないと全く意味が無い.

睡眠を取っているとしても,脳は休んでいるわけではなく,良い申請書にするのに貢献しているということ.