5月29日(日)たとえ締切間際の忙しいときでもサンタモニカに行く

Post date: 2016/06/10 8:01:02

たとえ締切直前で忙しいときでも,日曜日は可能な限り家族と過ごし,普段とは違うことをやるというポリシーがある.当然ながらプライベート面ではプラスになるし,生活を維持するためにはメンテナンスの時間も必要である.仕事面では直接的にプラスにはならないけども,そういう時間もないといけない.

そもそもUCLAのEng. IVの教員だったら,平日の夕方になれば帰宅し,土曜,日曜に大学に来て働かない.とはいえ大学にいないだけで,家で働いている可能性はある.

さて今回は近場のサンタモニカに出かけた.

サンタモニカ ダウンタウン

Metro Expo Line

つい1週間前,サンタモニカ ダウンタウンまでMetro Expo Lineが開通した.これがどのようになっているのか見たかったので,わざわざMetroで行ってみた.そこに行きたいだけなら,サンタモニカ ダウンタウンまでバスが何本もあるので,あえてMetroで行く必要はない.あくまで新しい乗り物の体験ということである.

乗ってみると,電車の乗車率は100%を超えていた.とても混んでいて,終点までずっと立っていた.ダウンタウン方面の人たちが,喜んでサンタモニカに来ているように見受けられた.これまで乗った限りでは,この高い乗車率になったことはなく,LAのMetroではとても珍しいことである.

以前からアナウンスされていた通り,終点付近からは路面電車に置き換わる.なので線路と道路が混在していて,車と同様に信号待ちをする.テスト運行のときは,この路面電車区間の安全性を見極めるためだと聞いている.他にも線路と道路が分離されていて途中で路面電車になるところは,ロングビーチにも存在する.路面電車にすると,何か利点があるのだろうか.道路とホームの距離が近く,アクセスがしやすいのはよいかな.

そして終点の駅はColorado Avenueと4th Streetの交差点にある.ここはSanta Monica Placeが目の前に見える場所である.そしてSanta Monica Pierも目と鼻の先である.これはよい位置取りであると感じる.外からやってきて観光するには向いている.

Pierの直前にて

今回もまた特に意味もなくPier(桟橋)の方に行こうとしたが,息子がお腹が空いたということで,駄々をこねはじめてしまった.Pier方面は混んでいるし,このPier行きの予定は柔軟に取りやめることにした.

そうすると道行く女性に,「なぜ泣いているのか?」と声をかけられた.「それはお腹が空いたのが原因」と正直に答えた.するとその人は,色々な物をくれだした.未開封の水と食べ物,包装された店で買ったサンドイッチ,りんご,お古の帽子をもらった.いらないといったけど,子供にあげてくれという親切な人だった.恵んでくれといったことは一言もない.

こだわりのある人でもあった.冷たいお茶があるから水もなくてもいいと言ったが,常温の水じゃないと駄目だとか.この辺りにずっと住んでいる人だと言っていた.これまでそんな見ず知らずの人に物をあげまくる人にはあったことがない.不思議な体験をした.

Marbles: The Brain Store

予定を変更し,Placeを経由しつつ,食事を取るに向かうことにした.

ふらっとMarbles: The Brain Storeに立ち寄った.ここではアナログのおもちゃが沢山置いてあるおもちゃ屋である.デジタルやキャラ物全盛の時代に,そういうものを全く置かないで勝負する.さすがにプラスチック製品は置いてある.こういうお店は,トイザらスやディズニーストアと対照的であり,その存在は面白い.

利益が出て永続性があるかどうかは,おもちゃをお客さんが欲しいかどうかだ.お客さんを見たところ,こういうのを求める客層も存在した.買っていた人もいた.サンタモニカ界隈だからだろうか.大人気というわけでもないが,店として存続するのは,大丈夫そうである.

Bay Cities Italian Deli & Bakery

ここはLincoln Blvdにあるイタリアのデリカテッセンである.サンドイッチがおいしくて,安いということで,初めて行ってみることにした.行ってみると店内は大混雑していた.

同じサンドイッチでも3通りの方法で受け取ることができる.オンラインオーダー,その場でのオーダー,作りおきを取る(スーパーのスタイル)がある.今回は時間短縮で,事前に作ってあったものを取って食べた.予め行くことが分かっていれば,オンラインオーダーをしておくのがよいかもしれない.

店の外側には,座るためにテーブルと椅子が10セットぐらい用意されている.そこで買ったものをその場で食べることができる.それらの椅子もほぼ満席である.交代の時期を見計らって座れば,座れないことはない.

自分はGodmotherのWorks Hotというものを食べた.硬いパン,ハム,チーズがすごくイタリアらしい.なかなかこの素材を自前でそろえるのは難しいので,ここでまとめて取るのはお手軽だし,お得感もある.

他にもイタリア食材,惣菜,ワインが売っている.こういう品揃えのお店は,これまでに見たことがないものである.違いが際立っていたことから,とても面白いように感じた.

ここでサンドイッチを食べて,つい先日,Marina Del RayにあるMendocino Farmsでサンドイッチを食べたことを思い出す.無理して好みを選ぶとしたら,Mendocino Farmsの方が好きかなあ.Mendocino Farmsのパンの甘さや柔らかさ,香ばしい風味が気に入っているのである.

昼食を取ったらMarukaiへバスで移動し,サンタモニカ ダウンタウンからは離れた.ときどきこういう所に出て来れば,大学にこもっていたのとは違う発見がある.