5月22日(日) Leona ValleyにてCherry Pick-Up(さくらんぼ狩り)

Post date: 2016/06/07 20:18:55

Leona Valley

研究室メンバーとLeona Valleyに車で移動し,さくらんぼ狩りをする.家族で参加した.

Leona ValleyはLAから見ると,北側に位置している.自宅からは,車を使ってフリーウェイに乗り,片道で1時間強といったところ.学生が車を運転して,乗せていってくれた.

公共交通機関でこの農場までは行くことはかなり難しい.Leona Valley近くのPalmdaleまでは,Union StationからANTELOPE VALLEY LINEに乗り,電車で行くことが可能である.ただ車よりは電車の方が不便であろう.

目的の農場が閉まっていたが,別の農場を見つける

最初に行った場所は,行ってみると営業していなかった.なんでも土曜日に数千人訪れて,さくらんぼがなくなってしまったそうだ.そして農場主に紹介された別の場所も営業していなかった.

万事休すで,遠く離れた全く違う場所に行こうとした.ところが他の研究室のメンバーが検索,電話をして近くで営業しているところを見つけた.Mustang Ranch Cherriesというところである.Leona Valleyでは,さくらんぼ狩りができる場所がいくつかある.8箇所存在している.一箇所閉じていたとしても,諦める必要もない.

Mustang Ranch Cherriesの雰囲気はよい.ただこの農場は,インターネット上で探すのが難しいのが勿体ない.Facebookの簡易なページしかないようだ.もっと人を呼ぶには,きちんとしたサイトを作って情報を提供した方がいいだろう.今は単にもっとも検索最上位の農場に,人が押し寄せている.当然だが,検索上位の農場がもっとも良い木がある農場とは限らない.その後,目的の農場が閉じていたら諦めて帰る人もいるだろう.農場の人も宣伝したら,もっと人が集められるのになあ.

(最初に訪れた農場の若い農場主は,最近,元のオーナーからこの物件を買い取ったらしい.そこできちんと情報を提供し始めたのかも)

まだ十分に情報化されていないことで,人の選択には不合理さ(一つの農場に押し寄せる,さくらんぼ狩りができない)が見られる.商売を成立させるには「需要と供給をきちんと結びつけるべき」という単純な事実に気が付かされる.農場の質が高くても,商売がうまくいくわけではなく,多少は営業(宣伝)がいる.工学の開発研究も,それを実用化するまでは宣伝が必要というのは,同じことだろうな.シーズ技術は役立てる人が見つけやすいように,(質を上げつつも)どんどん宣伝しないといけない.

さくらんぼ狩り

さくらんぼは,木にぶらさがってなっている.これをそのままもぎ取る.洗わずに食べる.食べれない部分,種やヘタはその辺の土の上に捨てる.さくらんぼの状態は,黄色いものから赤い色まで様々である.中には腐ったり,アリが入っていたりするさくらんぼもあるので,注意が必要である.

その場で取って食べられることが,美味しく感じさせる.自分は酸っぱい方が好きなので,市販されるものよりは美味しく感じる.何よりとても新鮮だ.

息子は張り切って収穫していた.自分で取ってバケツに入れていた.そこまで早くないし,手が届く範囲は限定されるのであるが.

アメリカの果物狩りのシステムは,日本とは違っている.まず入場料が不要である.時間制限もない.入って食べる分には料金がかからない.

取ったものを計量して,買い取る.それもそこまで金額が高くない.おそらく1ポンドで$5ぐらいである.割安感がある.もちろんスーパーで買った方が安いだろうが,入場料を含めないといけないから,若干高いのは仕方ない.

ピクニック

持ち寄った弁当で昼食を取る.我が家は,おにぎり,卵焼き,唐揚げという標準的なものを作った.日本的な視点からすると,凝っていない部類である.それでも比較すると,我が家が最もしっかりしていたようである.日本的なものをそのまま出しただけだが,盛り付けには美しさを感じたらしい.

他の夫婦の人も,サンドイッチをその場で作るタイプのものである.独身の人たちは,割と適当な準備であったかな.

ピクニックの途中で蛇が出た.周りの少年たちは騒いでいた.自分もアメリカのカリフォルニアで蛇を見たのは初めてだ.これまで見ていなかったのは,田舎に行っていなかったからだろうが.

帰宅

行きと同じ博士の学生の車に乗車して帰宅した.片道1時間半弱である.そこで色々な話をすることで,アメリカ,中国,UCLAについて理解が深まった.

LAにいると,自分とは違う考えが簡単に聞けるので,とても面白い.こういう環境もあと3ヶ月強で終焉か.その後,日本でどう反映できるかが腕の見せどころである.

そしてこうやって外に出かけると,ずっと研究室にいるよりも,記憶によく残る.研究とは直接の関係はないかもしれないけど,社会勉強にはなる.