5月13日(金) 装置作製やReview論文

Post date: 2016/05/18 23:47:39

モノタロウでの物品購入と実験装置の作製について

アメリカで着想を得て,日本の研究体制を整えるため,最近買い物が多い.今回もセットアップ1式を考えて,細かい物品1式をモノタロウで購入する.これらも研究を進めるのに必要なものである.総額は3万円強であり,全て消耗品に収まるもので,金額的にはそこまで高いものではない.

モノタロウとは

ここでモノタロウは,法人向けの通販サイトである.大学向けに,請求書払いに対応している.一般的なホームセンターよりも実験関連の備品の品揃えは豊富で,非常に便利である.細かい100円ぐらいのネジなども売っていて,出入りの業者やアズワンが売りにくいものも買いやすい.

装置を作る人は少ない

物品を選定,購入,組み上げて装置を作ることは,こちらでもやっている人は少ない.なので両方ができること,研究の着想が良くて,ある程度のモノづくりができれば,かなりいい線のレベルの研究まで到達する.

装置作製に関して言えば,研究室内で専門化されていて,特定のものは強くなっている.だけど少し離れた他のものは,やり慣れてなくて,やるのに尻込みするという感じ.どこでもそうではあるが.置いてある誰かが作った工業製品を見て学習し,自分で組み合わせれば,できるようになると思う.原理的な部分が分かってくると,そこまで作るのは難しくはない.

このような専門性を考えれば,手法にこだわらずに,問題に応じた手法で取り組む研究は,新規性は出しやすいだろう.新しい問題も発見しやすくなる.

標準品を使用すれば,少ない労力で必要な装置が作れる

セットアップ作りといっても,多くのものを市販の標準品を購入することが推奨される.その方が安いし早いのである.

売っていないものは,特別に作ることになる.ところが金額的にも高くつき,時間もかかるので,避けた方がよい.特別な物品を最小限にして,どうしても必要な部分だけに限った方が,良い設計になる.

ロボコンや自動車部の学生が来てくれれば,そういう装置作りの部分は解決するんだろうか.とある先生には,「ロボコンから学生をリクルートできれば,活気があってよい」と言われたことがあるな.

日本での光学系構築

自分にとっては,光学系というのが新規に取り組んでいる領域である.色々なセットアップを見ていて,何が起きるのか原理的には分かってきた.自分で買って組み上げようとすると,足りていない部分が明らかになる.利用者と作製者は,理解のレベルが異なる.

日本でも光学系を組み上げたいので,具体的な物品の選定に移る.見ると,光学部品には,波長依存性がある.ミラーのコーティングやレンズの材質で性能が変わる.原理図ではミラーで簡単に反射したり,レンズで集光したりしているのだが,現実的にはもう少し複雑なことが起きている.コーティングの種類や材質で,部品の金額も変わる.

できるだけ光の損失を減らし,しかも安い光学部品を使って,目的に箇所に光を照射したり回収したりというのが,光学系の目的の一つなんだろうな.まだ時間がかかりそうであるが,時間を投入しているので,どんどん先に進んでいる感じがある.

Review論文

Review論文も依頼されているけれども,時間的な問題で手がつけられていない.簡単にどの部分を進めるか決めてみた.

やはり光学的な手法がメインかな.この範囲なら将来的に役に立ち,また新たな知見が提供できるだろうと考えたものである.