4月6日(水) FDRIE(FAST DRIE)のトレーニング

Post date: 2016/04/18 1:38:12

FDRIE(FAST DRIE)のトレーニングがSuperuserにより行われる.Superuserは他の研究室に所属している学生であり,NanolabのStaffではない.大体はNanolabのStaffが講習会を行うので,学生が行う講習会は日本らしさを感じる.参加者は7, 8名程度であった.

私がUCLAで使う機会は殆どないと思うが,後学のために参加しておいた.原理が同じだとして,色々な装置を見ると加工の可能性は広がる.時間自体は30分程度であり,極めて簡単なものであった.

これまでにシリコンウエハがエッチングされる結果を見ると,ウエハの中央と周辺でエッチレートには結構な差がある.エッチレートの差は,見た目でも分かる.なのでエッチストップ層を使わないと,ウエハ全体で安定して加工するのは難しいと思われる.

材料の規定は結構緩く,コンタミはあまり気にしていない.

プロセスには他にも制限があった.

  1. 基本的にレシピは変えられない.エラーが出て,進行しなくなるから.
  2. 10分がエッチング時間の上限である.チャンバ内の温度が上がりやすいから,長時間のエッチングはできない.

長時間エッチングができないというのは,一つ厄介な問題である.何回かに分割して行う必要があり,生産性を阻害するからである.

なかなか他機関にて,違う装置(DRIE)の使い方を見て,覚える機会はない.日本のDRIEとも比較できる機会が持てて,興味深い.