4月21日(木) Group Meeting

Post date: 2016/05/03 19:16:15

教授がSabbatticalなのでUCLAにはおらず,日本か台湾にいるのだけれども,Group Meetingを実施することになった.遠隔地とつないでの実施であった.時間は午後6時から午後8時と少し遅い時間帯である.

Group ミーティングでの接続方法はLine

今回はLineで接続した.

こちら(UCLA)の画像:

PCで出力したものをプロジェクタからスクリーンに投影して,研究室で共有する.画質はプロジェクタとスクリーンに依存し,全体的に良い.以前と変わらない.

向こう(遠隔地)の画像:

スクリーンに映る映像をカメラで取り込んだもの.画質は劣化している.特に動画はよく見えなくなったようである.こちらのスクリーン共有ができれば,マシになるのかな.

説明資料がよく見えにくかっただろうし,なんとなく距離感がある.全体的には直接面会するよりは,あまり議論が深まらなかったように感じる.今回は最初なので改良の余地があった.

Group Meetingでの議論では最終的な成果面からジャッジしてくれる

自分はMicroTASで得られたデータや解析の結果を説明した.最終の目的には,どの程度の仕様が必要なのか?と聞かれる.学会に向けて資料を最適化してあって,最終に至るまでの判定は行っていなかった.

最終を目指すなら,さらに改良が必須である.最終的な成果面からジャッジしてくれることは,本当に必要な作業をあぶり出してくれて,有意義である.

Group Meeting後に「ザ・ラストマン」を思い出す

このようにもう1人シニアの研究者がいると,自分1人で研究を進めるよりも視点が増えるため,有益さがある.さらに後段にも人がいるということで,自分1人で背負い込む量が減り,精神的にも気楽になる.

上記の話を考えるとき,川村 隆氏(日立製作所の元社長)のザ・ラストマン 日立グループのV字回復を導いた「やり抜く力」という本を思い出す.この本では,積極的にラストマン(最終責任者)になるべきだという話であった.留学先では,受け入れ先のホストがいるため,ラストマンになる機会は少ない.例えば,留学先研究室での学生の教育に責任を持つことはない.

最終責任者になると,体外的なやり取りや,組織のマネージメントにエネルギを割かざるを得ない.自分で行える作業時間が減る.対外的な所から出発して,どちらかというとトップダウン的にアイデアを出しやすくなるのかな.

逆に責任範囲が減れば,自分の持つ小さい対象に絞って自由に進めやすい.自分の作業時間が増える.その方がより具体的な対象に意識を向けやすく,ボトムアップ的に手法レベルからの良いアイデアを出しやすくなる.

とはいえ,日本の大学では,自分がどんどんラストマンになることが期待されているはずである.実績,経験年数が増え,職位が上がれば,自然と責任も増えていくだろうし.