4月11日(月)-14日(木) 論文執筆&英文校正

Post date: 2016/04/24 4:04:32

週末にはSan Diegoに行き,結構リフレッシュした.

書きかけの論文を終了させることを決意して,執筆に思い切って時間を投入する.よい形に書き終わるかは分からないが,少なくとも論文に向かい合わないといつまでも終わらない.

論文の価値を見出し,メッセージを決めるのは大変

また内容に向かって,論文執筆を行う.先週までの作業により,図表は一通り完成した.ここからは主にIntroductionを書き始めて,新しい価値が明示できるように考える.

従来研究と手持ちのデータを比較して,新規性,有用性を見出して,価値を発見する.一番重要なメッセージを抽出する.ここで論文の主張は強すぎても,データで支えきれず,論理的には成立しない.弱すぎても,内容が小さくなって採択されにくくなる.

論文を書く上で,このような論文の価値やメッセージを見出す作業,論理構成を考える作業は,一番大変である.大変なので,一旦執筆モードに入ると,他の文章はあまり書きたくなくなる.

もし価値が見出せて,メッセージとそれを支える論理構成が決まったら,とてもすっきりし晴れやかな気持ちとなる.今回も時間を投入した結果,この難所を突破した.

メッセージと論理構成が決まったあとは,行きつ戻りつの微調整

メッセージが明確化して,論理構成が定まれば,あとはスムーズに行く.この時点で,序論と本論と図表が出来ていることになる.この先は微調整で,完成させていく.最終的には概要,序論,本論,結論で流れが一貫していないといけない.

主張が言えているか本論の方を確認し,新規性が言えているか考察を確認する.一通り形が見えたら,主張を元に結論を書いてみる.結論を書いたら,また本論に行く.その内に,内容を一番言い表しているであろうタイトルを決定する.概要も書いてみる.この辺りの順番は,あってないようなものである.

話が決まった後に良いデータが出るとよいけれど

最初に論理構成を考えて,その流れに沿ったデータを取得するというのが,もっとも簡単なのである.しかし,学部生や修士の学生の場合,時間に制限もあるし,自分が立てた目標が高すぎて,当初の予定通りにうまくいかないことも多い.

今回の場合も,当初の大きい目標は難しくて達成できなかった.しかし,それに向かう過程にて,別の何かが達成できたという形だった.当初,その何かの価値はよくは分かっていなかったし,比較してみて価値があるのかは判断できなかった.この達成事項だけで,論文になるかは不明だった.

その内容を磨き上げて論文化していく作業も,資金や人を投入したアウトプットの一つとしては必要である.もし大目標が達成できないと学術論文が書けないのであれば,自分の場合はなかなかに論文は書けなくなる.

立てた目標に沿った良いデータが出るのが望ましく,楽だけれども,それは回数としては少ない方である.現実路線としては,やむを得ずプロジェクトが途中で終わったとしても,中身に価値を見出して最低限のアウトプットを確保しないといけない.ときどきうまくいった結果が発表できれば,今のところは御の字かなと.

さらに良いデータが出る確率を上げるのは,自分のレベルアップと研究の体制作りが必要となってくる.

英文校正の提出

論文が書き終わったので,4月14日に英文校正に出す.最近は,使いやすさ,スピード,価格,質の総合的な面から,Editageを使用している.インド系の校正者を利用しているようである.

以前よりもだいぶ英語は良くなってきたとは思うが,それでも冠詞,一致,時制は修正されることが多い.次週の返却予定となる.