2月29日(月)閏日

Post date: 2016/03/01 22:20:11

4年前の閏日

4年に一度の閏日である.4年前の2012年2月29日は何をやっていただろうか?本学に着任して2年目の終わりである.

振り返って見ると,本学にて研究指導,発表ポスターの作成,事務処理,運動(トレーニング)をやっていた,という記録がある.自転車も乗っていただろう.なんとなく内容に変わりがないといえば変わりがない.

しかし,その頃から見れば,大きく自分自身の成長を実感できている.思うのは自由であるが,研究面では客観的にも進歩している.

実験&評価に4時間をかける

本日は金曜日と土曜日に作製したデバイスの評価を行った.専門的になるが,2つの作製条件を変更したらうまくいった.これまでの中で最もよい結果を得た.

接合方法を変更したら,デバイスの歩留まりが向上した.さらにパラメータの内ヤング率を小さくしたら,変形がうまくいったのであった.粘って取り組んだかいがあった.

抽象レベルの理解が効率的に進める上で重要

高い抽象レベルでの理解は回り道と思いきや,実は効率的となる.損して得取れということである.

先週は一度理論に立ち返り,抽象レベルを上げて,まずは原理の理解を行った.これにより鍵となる条件が5つ明らかとなった.そこで得られた知見より,デザインの設計変更でなくて,プロセス変更に取り組むことにした.

原理を理論式で理解したとすれば,何を変えればどう変わるかを理解した上で研究ができる.予め不要な検討を省いた上で,少ない検討数にて,答えに辿り着くことができる.

ということで,どのような関係性があるかを科学的に把握し,それを技術的に展開することが大事であった.決まった物事を進めるときは,経験的に得られた値を元にするのが早いけれど,新しい物事を進めるときは一段階抽象レベルを上げる方法が有効になる.

工学において,科学と技術は車の両輪という面もある.というのは,実際に作れないものを考えて理論モデルにしても,それは実用的にはあまり意味がない.技術をやって作れそうなものを見つけてから,科学的にモデルを作り理解する.科学的にモデルで見当を付けてから,技術的に作製して検証する.というように絞り込みながら行き来することが,効率的に進める上で大事である.

事務処理に4時間を要する

午後3時から7時まで連続して作業した.

大学の成績処理,TAの選出,装置の移設作業,B3向け研究室紹介などについて,色々とお願いや事務作業が必要であった.