1月21日(木)セミナー参加と発表内容

Post date: 2016/01/21 22:57:26

(以下,発表者が特定されないように,具体的な情報は抜いてある)

参加するきっかけ

セミナーの案内を見ると,自分の興味がある内容のようだった.案内はとてもよく書けていたのである.

そこでその内容が話されると思って,久しぶりにセミナーに参加した.

発表構成

実際には案内の構成の内容では話されなかった.最初の構成で話したら,かなり分かりやすく,多くの人に理解されただろう.変えた理由はよく分からないが,実験的に構成を変えて発表してみたのかもしれない.

そして今回は珍しく,理解するのが困難であった.発表が必要性や問題点から始まっていない.それが理解を難しくする第一の原因としてあった.そのような観点で聞くことが多いのは,工学の内容発表であり,聴衆も工学部の教員と学生だからである.

発表の構成は以下の通りであった

  1. 観察結果と個人的な興味 どちらかというとサイエンスの好奇心に基づいたもの
  2. 学術的なバックグラウンド
  3. 分野の相関図
  4. 項目1 結果と論文の図
  5. 項目2 結果と論文の図
  6. 項目3 結果と論文の図
  7. 分野の相関図(上記の再掲)
  8. まとめ&謝辞

やはりセミナーの案内から,内容を変えている.

項目1-3についても,どちらかというと好奇心が出発点になる構成になったので,わかりにくくなった.

各スライドで工夫すべき点

構成以外にも,理解を妨げる要因はいくつかあった.

  • 各スライドに明確なメッセージがない
  • 研究の必要性,独創性,波及効果の説明はほとんどなし
  • 原理図や概念図がない
  • 各スライドの図は,論文の図を貼ったものであり,プロジェクタ用に最適化されていない
  • テキストにメリハリがない

ということで各スライドレベルでも工夫できる点がある.

ただしスライドレベルの工夫には時間がかかる.発表者は忙しくて,あまり準備ができなかったのかもしれない.その気持ちもよく分かる.

どうやったら分かりやすくなるかということを改めて考えることができた.情報を仕入れたことはもちろん有意義であるが,分かりやすい発表を考えるよいチャンスとなった.