12月1日(火)

Post date: 2015/12/03 2:44:05

Subject Meeting

朝からSubject Meetingに参加する.3人いるけど,1人はマスターコースの学生であり,UCLAでは研究が卒業要件に入っていない.時間は30分程度である.

最近の資料準備は手短だ.前日まで作業しておいて,朝UCLAに到着してから,30-60分ぐらいで資料を作る.その場合,構成は事前に考えておき,材料は準備しておかないといけない.綱渡り的とも言えるので,もっと早くからやっておくことが望ましい.

リクエストされたわけではないが,主体的にミーティングの資料準備はやっておき,研究を進捗させた方がよい.学生やポスドクだったら,それをやるのはマイナスに感じるかもしれない.それはたぶん自分の研究になっておらず,受け身の姿勢だからそう感じる.給料の対価としてデータを提供する場合は,受け身になるのはやむを得ない.でも攻めの姿勢になった方が楽しい.自分はいつからか,攻めの姿勢に変わっていたかなあ.

ミーティング単体で切り離して,企業派遣の人と比べると,価値があることが分かる.企業から派遣されたとしたら,研究員として受け入れてもらうのには,お金を支払うことが必要だ.また外部から相談をするには,特別にアポを取る必要があるし,お金も必要になる場合がある.なのでこれらが実質の価値である.

ミーティングで感じて収穫だと思えた点

メタレベルにていくつかあった.

  1. 教授はEngineeringの観点で気にするポイント,受益者の観点で気にするポイントを切り分けている.つまりどこにこだわるべきかを理解している.どこにこだわるか決めておけば,全作業を行う必要がなくなり,行う作業量は削減される.
  2. 工学の研究ではアイデアを他者に売ることになる.UCLAに来る前から感じていて,こちらに来てからはさらにその思いが強くなった.社会に対するアイデアファクトリーというのが,1つの大学の存在意義である.自分には,過去に自分が解決したい問題を重視していた.しかし,自分が解決したい問題は,必ずしも他者が解決したい問題ではない.やはり大学の社会的な位置を考えても,他者が気にして他者に売れるような研究をしなければならない.自分の興味と他者の興味が合致する領域を探して取り組むべきであると,今は強く思っている.
  3. 教授の計算は早い.当然のことながら,簡単なオーダーの計算はすぐに完了する.その計算により何が問題かを把握したり,何が研究のウリになるかを把握することができる.

Joint Lab Meeting

その他にはJoint Lab Meetingに参加する.質量分析装置を利用した単一細胞レベルの研究が進んでるようである.これは日本の学会にいたときは聞かなかった研究であり,新たなトレンドとして感じている.