11月21日(土)

Post date: 2015/11/23 16:34:08

Ramen YAMADAYA

お昼にUCLA近く,Westwoodにある山田屋ラーメンに初挑戦する.豚骨ラーメンのコンボにした.豚骨ラーメンは,独特の臭いがあまりしなかった.自分的にはその方が望ましい.唐揚げには,千切りキャベツが付け合せで用意されていた.これらのサイドメニューも日本らしい.日本成分は十分に摂取できた.

研究室のメンバーが言うには,ラーメンを10辛にして食べきれば,無料になるという話である.日本によくあったチャレンジメニューというものだ.店内には達成者の写真も載せられていた.これらのチャレンジには,自分はこれまでに挑戦したことがない.また勝ち目もないので,そこを攻められない.話題になるという意味では面白い.

このロサンゼルスでは,ラーメンが一般的になっている.自分が日本人だからか,よく話題に挙がる.他にはMitsuwaの山頭火,SawtelleのTsujita LAが話に出てくる.

Southern California Japanese Scholars Forum (SCJSF)

午後からは,日本人研究者の会合へ初めて参加する.会場はUCLAのビジネススクール(Anderson)にある.Andersonの建物は,キャンパスの北側にある.北側部分には用事がなくて行く機会がなかった.今回,初めて乗り込む.

参加者は50名いた.このような会をボランティアで運営することは,エネルギーを要することである.単純に運営者の努力は凄いと思う.

内容は,ノーベル医学生理学賞,物理学賞,化学賞の解説である.受賞対象は,画期的な回虫への感染症治療法の発見,ニュートリノ振動(質量)の発見,DNA修復メカニズムの解明であった.勝手に自分とは,関連性が薄いと思っていて,あまり考えたことがなかった.たしかに知識レベルでは,自身との関連性は薄い.今すぐに,ニュートリノ振動の発見が自分の研究に役立つわけではないし,生活の役に立つとは考えにくい.実際には,ロジックのレベルでは大きい意味がある.

これまで「ノーベル賞は人類に最大の貢献をした者に送られること」を知らなかった.だから世界中で高い評価を受けるのだと理解した.実はこの評価項目は,科研費とも高い共通性がある.よい研究である指標は,人類への貢献度合いから評価される,ということであろう.自分はよい研究が何か漠然としていた.獲得した資金,論文数ではなく,人類への貢献度合いで計られる,というのはもっともしっくりくる指標であった.

ノーベル賞の受賞理由を理解すれば,何がどのように人類に貢献したかが分かる.人類貢献へのロジックが分かることは,研究者にとっては重要である.受賞対象の研究における貢献について知れば,研究者自身も人類へ高い貢献することにつながる.分野は全然違うのだけれども,研究への評価方法を改めて理解することができて,有意義な時間となった.