この論文、この章のレジュメを作って報告してね、と演習でいわれたことはありませんか。あるいは、自分の卒論の中間報告のレジュメを作ってくださいと言われることもあるでしょう。
レジュメとは、もともと要旨という意味です。論文や本の要旨などは、文章で書かれることも多いのですが、ここで報告のために作るレジュメは通常、文章ではなく箇条書きで書きます。
ここでは、論文を読んでレジュメを作る方法を説明します。
・演習名、日時、報告者の氏名を最初に書く
・報告する本や論文のタイトル
・論文全体をまず読み、小見出しなどから、いくつの節に分かれているのかを考える。
小見出しがない場合には、内容から4~5つ程度の節に分け、自分で内容にあった小見出しを付ける。
・今度は段落に注目しながら、内容を箇条書きでまとめる。
その節、その段落で最も重要な文章に着目し、それは逃さないように書く。
段落と段落の関係に注意する。
部分ごとの役割が分かるように書く:例を挙げているのか、証拠を挙げているのか、論理の筋道はどうなっているのかに気を付ける。矢印や記号などで見た目にわかりやすくまとめるとよい。
重要なところは丁寧に、本筋から離れた部分は簡潔に。
・視覚的に見やすいように工夫する。
インデント(字下げ)の幅で文の階層を表現する。
・「コメントのコツ」を参考にコメントを付ける
自分の報告の時はもちろん、コメントを書くとき、レジュメ作成の時に参考にした文献のリストを載せる。
*レジュメの例、参考文献の書き方、引用の仕方については、下記の大阪大学文学西洋史学研究室のサイトが参考になります。
大阪大学文学部西洋史学研究室
http://www.let.osaka-u.ac.jp/seiyousi/info-3-3.html