【未来塾の概要】
創立年月日:1989年10月1日
代表者:松本立家 (マツモト タツヤ)
事務局:群馬県安中市岩井638番地
【設立主旨】
民間団体が活躍することで地域を元気にしようという目的で設立。
会員それぞれの特技や趣味を活かしながらひとりひとりの個性を発揮できる場づくり、夢を語り合える場づくり、真のボランティア精神を持って取り組める「みんなと一緒にできること」を提案し、実践を続けている。
【主な活動内容】
平成12年度の群馬県、安中市「生きものふれあいの里整備事業」として、安中市立碓東小学校にビオトープを造った。コンクリートやビニルシート等の人工物を使わず、地元にある粘土や石等で作り上げた。また、地域の里山の希少植物、河川、湿地の小動物等の保護地の役割をも果たしている。
未来塾ではホタルの川整備やホタルを通じた環境保護活動などの実績から専門家として当初より参加。校庭東側に井戸水を使った約60mの川と池を造り、メダカ、ハヤ、カワニナなどを放流。その周辺にはクヌギ、ナラ、カエデなどの樹木や四季折々の草花を植え、自然観察ができるようにした。
2022年より碓東小隣接の「原種フジバカマ育成園」を整備。フジバカマは日当たりのよい河原の湿った草地などに自生する多年草で、近年では自生地が消失し、環境省のレッドリストで準絶滅危惧に指定。花の色が藤色で、花弁の形が袴のようであることから、フジバカマという名前になったとされている。
また、アサギマダラという蝶がこの花めがけて飛来することでも知られています。アサギマダラは「旅する蝶」としても知られ、台湾や東南アジアなどから日本へ飛来する。雌を呼び込むためのフェロモンを作るために、フジバカマの花の蜜を吸うことが分かっており、各地でアサギマダラを観察する動きが広がっている。
3.里山の自然を取り戻す環境保護活動
休耕田、湧水を利用したホタルの川づくりと年間を通じた維持管理
ホタルの幼虫、カワニナの養殖、放流
老人ホームでのホタル鑑賞会の開催
地域の里山の希少植物を増やす運動
自然保護の啓蒙活動
昭和初期~50年代頃家庭用手動製麺機 まで、群馬県(特に西毛地域)の多くの養蚕農家で使われていた「手動製麺機」の整備を行い、復活させている。また、食文化を通じて地域を見つめなおす活動も実施。
2018年11月と2019年6月、2021年7月に手動製麺機の展示会を開催した。
5.古民家再生活動
2016年2月、新潟県十日町市を中心に古民家再生を通じた地域づくり活動を行っているドイツ人建築デザイナー、カールベンクス氏による講演会と茂木英子安中市長(当時)との対談会「古民家再生を地域の力に」を開催。古民家の再生と地域づくりの関係や、前日行った視察(主に旧松井田地区の古民家を見学)の感想、地域づくり、将来像などについて話し合った。
参加者からの要望により、十日町市竹所地区への視察「竹所のキセキツアー」を開催。古民家見学の他、竹所の中心的な施設「イエローハウス」でカールベンクス氏を交えて懇談会を開催。竹所地区の五十嵐区長(当時)も加わり、参加者からの質問に答えていただいた。
カールベンクス氏のオフィス見学
「イエローハウス」での懇談会
ツアー参加の皆さん
6.里山プロジェクト
秋間梅林周辺で、高齢化や人手不足から手入れが行き届いていない里山を、魅力あるスポットに変えようと、「秋間里山プロジェクト」を立ち上げ、整備を行っている。
チェーンソーや枝切りばさみを用いて梅の木の余分な枝や絡まっているツタなどを伐採し、細い枝は粉砕機でチップ状に、太い枝は薪として活用できるよう切断した。その後、道路脇に福寿草の植え付けを行なった。
7.地域づくり情報交換会「欅の木の下で」
1994年より、安中市文化センター中庭を会場に「欅の木の下で ~野外パーティ&ジャズの夕べ~」と題し、情報交換会を開催(2008年以降休止)。
地域づくりを進めていく上で必要なネットワークづくりを目的とし、市内外で文化、福祉、教育、経済など多分野にわたり地域づくりに関わる活動を行っている方々をお誘いし、毎回170名程の方々にご参加いただいている。
2回目以降は会の冒頭、安中にゆかりのある方を講師に招き、地域づくりをテーマに講演を行なった。
会場のようす
基調講演を聞く参加者
BGMとしてジャズの演奏も
8.文化事業、その他
市内外で活動している団体との共同主催による映画会等
被災地支援、ボランティア活動
群馬県地域づくり協議会への参加(運営委員選出)