論文紹介

Kunishima, T.* , K. Maeda, R. Inui and Y. Hibino. (2021). First Japanese record of Muraenichthys gymnopterus (Anguilliformes, Ophichthidae) from Ishigaki-jima Island, Ryukyu Archipelago. Species Diversity, 26: 343–349. (Link)

内容解説:石垣島の名蔵アンパルにて、日本初記録となるMuraenichthys gymnopterus (Bleeker, 1853)を1個体採集し、詳細な形態を記載した。本種はワカウナギMuraenichthys hattae Jordan and Snyder, 1901と混同されている時期があったことから、両種の形態を比較したところ、脊椎骨数(ウシィバー129–130 vs. ワカウナギ148–150)や体長に対する頭長比(11.8–15.0% vs. 9.4–11.0%)などで区別できることがわかった。また、両種の分情報を精査したところ、ワカウナギは温帯域のみに分布する一方、ウシィバーミミズアナゴは亜熱帯から温帯まで広く報告されていたが、温帯域における記録はワカウナギを本種と誤同定しているものが多いこともわかった。最後に本種の特徴である臼状の歯の形態から、標準和名ウシィバーミミズアナゴを提唱した。なお、ウシィバーは八重山方言で臼歯を意味する。

(詳しい紹介は準備中...)