論文紹介

Kunishima, T.*, H. Saimaru and K. Tachihara. (2021). Reproductive traits of the dwarf gobies Pandaka trimaculata and P. lidwilli in the western Pacific Ocean: histological evidence from one of the smallest fishes in the world. Journal of Fish Biology, 98: 733–742. (Link).

内容解説：沖縄島においてミツボシゴマハゼとマングローブゴマハゼの産卵期、成熟体長、孕卵数を調べ、その変異について明らかにした。両種雌の成熟体長は約9 mmで、魚類の中でも最小級であった。水温によって成熟様式は変化しており、高水温期や低緯度地域では産卵期が長く、成熟体長と孕卵数は小さかった。汽水性の小型ハゼ類ではこうした変異がよくみられることから、生活史戦略の進化や環境変化に対する適応を検証するモデルとしても適しているだろう。

（詳しい紹介は準備中...）