応用演習での説明: 10/13(月) 16:40-17:20、応用演習での説明資料はこちら
次の項目に見学会などで受けた質問と回答があります(10/21: 応用演習のレポートに書いていたコメントへの回答を追加しました)。他のよくある質問への解答は上記応用演習資料の最下部にあります。
以下の通り公開ゼミと見学会を行います。会場はいずれもローム記念館4階の波動情報処理研究室です。
公開ゼミ
-  10/17(金)  14:00-15:30  終了
研究室見学
-  全ての研究室紹介終了後の11/4(火)の15:00-17:00及び11/6(木)の15:00-17:00はできるだけ在室しておくので、お気軽に相談等にお越しください。(もし研究室に学生がいない場合は隣の教員室にお越しください)  
-  他の日時を希望する場合は佐保まで連絡してください。
第1希望提出後及び11/10の配属面談について
- 11/7(金)の夜までに第1希望として提出した学生にメールで配属アンケートを送付しますので、メールチェックをして必ずすぐに回答してください。
- 11/10(月)の面談は希望者及び配属アンケートにより面談が必要と判断した学生に対してのみ実施します。
Q. テーマは学生が設定できるのか教員が設定するのか?
A. 学生の希望にできるだけ沿ったテーマを設定します。修士以上まで進む学生は、本物の研究となるように個々人の希望や今研究室で実施中あるいは構想中のテーマをチューニングしながらやっていきます。もちろん特に具体的な希望が無い学生については教員がテーマを設定しますが、その場合でも各人のアイディアを出してほしいと思っています。また卒論のみで終わる学生は本当に自分で考えたテーマをやって頂いて構いませんので、ぜひチャレンジングなテーマを設定してほしいです。(卒論は研究が成功したかどうかは問わないので)
Q. パソコンとか買ってもらえる?
A. 買い与えることはできませんが、貸します。全員にGPU入り&メモリ32GBのノートPCは貸与します。また共用の計算用のマシンも3台ほどあるので、これらも自由に使ってください。あとは研究で必要になれば適宜パソコンやタブレットは買うので、都度相談してください。
Q. 個人で研究する?チームで研究する?
A. ほとんどのテーマは個人で研究します。ただし実験はお互い様の精神で協力し合うようにお願いしています。似たテーマを2~3人に与えることも無くは無いですが、それぞれのテーマは独立的にするつもりです。独力で実験や資料作成する力を身に着けてほしいと思っています。
Q. 信号処理の授業が面白かったんですが、あの内容をそのまま研究できたりします?
A. はい、もちろんです。信号処理の理論そのもの(フィルタ設計方法論、時系列解析など)をやりたいという方はむしろ大歓迎で、そのようなテーマはいくらでも準備できます。
Q. 似た内容をやってる研究室はどこ?
A. 分野的な関連度で言うと、三木研と馬杉研だと思います。資料や見学でぜひ比較してみてください。とはいえ、うちも他の研究室も幅広くやっているので、どの研究室間でもどこかしらで研究内容的な接点はあります。例えばうちでも孟研と一緒にやってるテーマがあったりします。
Q. セキュリティに興味あるけど、藤野研が大学院進学予定者を募集してなくて、少しでも関連ある研究ありますか?
A. 藤野先生の研究とは方向性が違うものと思いますが、セキュリティシステムのための動作に基づく個人識別のテーマがあります。「バイオメトリクス」という分野でして、当研究室では他のセンサも含めて世界で初めて立ち方と座り方で個人を特定できることを実証した実績もあります。またこちらはもしかしたら藤野先生の研究と近いかもしれませんが、セキュリティレーダの出力を狂わせるような信号(意図的なものも含む)への対策法については前々から興味を持っていて、やりたい人がいればやりたいとは思っています。
Q. 国防の分野に興味あります。レーダーは関連しそうですが、どうですか?
A. もちろん国防においてレーダーは超重要技術です。防衛大とも共同研究してますので、色々お話を聞けると思います。ただし念のため、軍事利用には絶対に手を出しません。
Q. 向き不向きについて、もうちょっと突っ込んだ話はできませんか?
A. こういう質問がある人はぜひ直接教員室に来るかうちの学生に聞くかしてほしいですが、あえて言うなら自分で自由にやりたい人はめっちゃ向いてます。とはいえ、締切やタスクなど管理されてないと作業ができないという人が向いていないということは無いので、配属後に相談してください。実際に学生からの相談により毎週報告の時間を決めているという学生も少数ですがおります。不向きについては本当にプログラミングが全くダメとか、信号処理が嫌いとかくらいだと思います。元気な学生、静かな学生、やる気がある学生、実はあまり研究したくない学生など本当に色んな学生がいますけど、皆さん自分なりのやり方でしっかりやれていると思っています。
Q. 学会とか一杯行ってみたいけど行ける?
A. もちろん成果さえあれば国内外問わず大歓迎です。とはいえもちろん、「成果さえあれば」というところが重要です。
Q. 先生は普段何やってるの?
A. 面白い質問だなと思いました笑。私に限らない大学の先生一般の話をしておきます。普段の多くの時間は「学務(会議や各種委員会用務などの大学を運営するための業務)」と「研究室のマネジメント(研究費管理、備品管理、研究資金獲得のための申請書執筆や渉外、共同研究先との調整など)」に割かれていることが多いです。授業期間中だと「講義の実施や関連する採点等の業務」はもちろんのこと、「講義の準備や改善のための作業」も結構な割合で行っている先生が多いと思います。他は「研究業務(多くの場合研究を実際に実施している学生の支援ですが、新規テーマなどでは教員自ら手を動かして学生に渡せるかを判断することも多い)」、「論文や教科書の執筆」、「論文や研究費や奨学金などの審査」、「学会運営用務」なども重要な業務です。その年にあたる学内外の役職によってもこれらの割合は変わります。佐保個人としては今年度は学務が多めですが、どんな状況でも学生最優先という事は心がけています。来年度はもう少し研究と教育に時間を割くと思います。(新規テーマ&新規担当講義が共にあるので)
研究テーマ:レーダー技術を基盤とするスマートセンシングシステムのための信号処理・データ解析、及びその応用探索
具体的なテーマ例は本ページ下部の学位論文リストをご参照ください。電波を中心に音波や光なども対象とする波動に基づく計測技術と、そのデータに含まれる本質を探るための情報処理技術(信号処理・統計解析など)が研究対象です。研究内容のページも参考にしてください。
計測対象は主に移動体(人体の運動を中心に、車両やロボット等も)ですが、静止物体のセンシングを取り扱うテーマもあります。
アプリケーションとしては、ロボットや車両の制御・ヘルスケア・見守りシステム・ITSなどを想定していますが、信号処理・システムの解析を主とする研究がほとんどなので、ものごとを抽象化して見ることにも慣れてほしいです。
信号処理、人工知能、通信理論、制御工学、電磁気学、振動・波動、力学、微積分・微分方程式、線形代数、確率統計、プログラミングのうち2つ以上が好きだと楽しいと思います。この中に好きなものがない場合はミスマッチだと思いますが、苦手なだけなら研究室で頑張って勉強すればよいので問題ないです。
研究室としては基本的には「ことづくり」を志向していますが、「ものづくり」が得意な方も歓迎します。佐保があまりものづくりを得意ではないので、重宝されると思います。ただし、修士課程以上では単なる「ものづくり」のみでは修了が難しいことはご承知おきください。
当研究室では佐保の趣味により、「何の役に立つのかよくわからない基礎検討を粛々と行う研究」や「明らかに役立つけどそんなこと本当にできるのか」というようなテーマが多いです。こういったタイプの研究に抵抗がない方でないとミスマッチかもしれません(例えば世間で流行っていることをやりたい、という人には合わない可能性があります)。ただし博士課程では学生本人にテーマを決定してもらうのでこの限りではありません。
卒業研究では、自身の研究を適切に(できれば外部で)発表できるようになることが目標です。成果そのものより、研究を包括的に理解しているか、それを文章やプレゼンで表現できるか、を重視します。
修士課程では、その内容で査読つき国際会議 or レター(和文でも可)を一本以上投稿できるレベルに達することを求めます(採択されなくても大丈夫です)。換言すれば、これらを実現できる程度の研究遂行・文書作成・研究サーベイ・研究成果表現の能力を求めます。国際会議が査読に通った場合の発表は原則本人にお願いします。
博士課程では成果としては査読付き学術誌論文が最低2本必要です。またそのためのテーマの選定はご自身で行ってもらいます(もちろん佐保もサポートします)。