達 和子 / Date Kazuko

夫婦喧嘩直後の自画像

Concept

私は人間として生まれ女として生きて来ました。子供を産み育てながら日々感じて来た事は命をつないで行く事の素晴らしさです。

絵のモチーフを人体の動きや植物の発芽のイメージと重ねる事が良くあります。 刻一刻と過ぎ去る時間の中でもう二度と出会う事の無い“今”という生命の温もりを描きたいという想いにかられます。 日頃エスキースにはあまり重きを置かず、思いつきを重ねながら増殖していくイメージを大切にしています。

そして時に、描こうとしている作品の一つ一つの支持体に向かいそのつど未だ確信のない不確かな形を追いながら線を引いていく行為から始めます。

決して先が見える訳ではなく何とあやうい作業なのかと思いながらも出来上がった作品にはあらたな形態も現れてきます。私はこの“あやうさ”の中に自分の無意識の底に沈む何かをより確かな存在として紡ぎだす事が出来るのではないかと思い、“あやうさ”の中から立ち現れる現象を大切にしたいと思います。

近年では“今をいきている”という想いを伝えたく、あまり時間の経過を感じさせない作品です。今後もコンセプトとしての“命の温もり”を大切にしながら新たな展開を模索して行きたいと思います。