レミケードの使用経験 58歳女性

母は私を出産後、関節リウマチを患いました。薬の副作用を恐れるあまり痛みに

耐え、関節破壊も激しく最期は寝たきりでした。そんな母を目の当たりにしていた

だけに、若いころからいつか自分もリウマチが出るのではないかという漠然とした

不安がありました。

平成11年 10月、45歳の時です。仕事が立て込んで疲労困憊していたときに、両

手の指がバンバンに腫れてグロープの様になり動かなくなってしまいました。「とう

とう来たな」という思いですぐに受診し、リウマトレックスの服用による治療が始まり

ました。内服を続けましたが、手指の炎症症状が気になり、先生の勧めで平成 19年

7月にレミケードを始めました。准絶な母の印象がありますので、レミケードを始め

ることに迷いはありませんでした。

それでも仕事が忙しくて体がしんどかったり、手指を使いすぎたりすると時々指

の関節が腫れたり痛みが出たりしますが、発病前と同じように仕事にも家事にもほ

とんど不自由はありません。先生はとても慎重で丁寧ですので、点滴中に皮膚症状

が出たり、悪寒を感じたりした時にも適切に対処してくださるので、レミケードの治

療に不安はありません。現在は内服との併用で治療しています。

手指の変形もないので自分から話をしなければ、私が患っていることは身近な

方以外はご存知ない位です。関節に負担がかからない運動をしようと始めた水泳

も続けていますし、時々ハイキングに出かけることも楽しみです。

これまでの私の目標は定年まで働くことでした。もうすぐですので、一病息災で

医療と繋がりながら、病気に負けずに充実した日々を重ねていきたいと思います。