「出自を知る権利に関するインタビュー調査」ご協力のお願い→調査報告

下記、「出自を知る権利に関するインタビュー調査」は、3年間かけて行った調査を報告書にまとめ、終了しました。

→報告書はこちら

http://id.nii.ac.jp/1114/00006780/

この調査に協力いただいたすべての皆様に感謝致します。特に「これから成長していく養子・里子の後輩のために」と、貴重な経験とご意見をお話くださった16名の当事者の方に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

この報告書が基礎資料のひとつとして、当事者や支援者の活動に活用されることを願います。

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拝啓 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

高知県立大学で教員をしている野辺陽子と申します。私は、10年以上にわたって、養子縁組家庭、里親家庭で育ったお子さんの方へお話を聞かせていただき、日本の家庭養護や、子どもの権利、子どもの心理について学んでまいりました。

今年からは、人間の「生命」や「生き方」、社会における「共生」に関する調査に助成を行う、上廣倫理財団の平成28年度研究助成に採択され、子どもの出自を知る権利に関する調査に取り組んでおります。

この研究では、子ども自身の観点からみた、「出自を知る権利とは何か」を明らかにするため、養子や里子として育った経験のある方に、それまでの経験や思いをお伺いしたいと考えております。養子や里子として育った経験のある方が、出自や生い立ちに関して、どのようなニーズを持っているのかを把握することで、今後の支援をより良いものにするための基礎資料を得たいと考えております。

調査対象は、就学前に、特別養子縁組、普通養子縁組、里親委託を行い、育った18歳以上の子どもの立場の方(※年齢の上限はありません)です。インタビューには匿名のままでお答えいただいて構いません。対面もしくは電話、メール、ライン等でお話を聞かせていただければと考えております。ご協力者には薄謝をお渡しいたします。

このインタビュー調査は、学術的な目的のもとに行うものであり、お話しいただいた内容は、他の目的のために使用することはいっさいありません。また、調査に際しては、話したくないことは無理にお話くださらなくて結構です。個人情報(お名前、地域など)はすべて匿名化し、伺ったお話の記録については、細心の配慮をもって保管し、プライバシーや人権の保護など、研究倫理に関わる情報の取り扱いについては十分に配慮をいたします。

ご協力いただける当事者の方は、野辺まで、電話、メールのいずれかでご連絡いただければ幸いです。

皆様方からいただくお話のすべてが、今後のより良い支援や社会の理解に向けた極めて有用な資料となります。調査の趣旨にぜひご理解をいただき、ご協力お願い申し上げます。

敬具

高知県立大学 地域教育研究センター 講師 野辺陽子

〒780-0843 高知県高知市永国寺町6-28

高知県立大学 地域教育研究センター

TEL 088-821-7120

nobe@cc.u-kochi.ac.jp