道南地域や北東北の鳥についていろいろ.
三上かつら(2019) 何食わぬ顔でイスカ何を食う.北海道野鳥だより.(197):8-9.
三上かつら・三上修(2019)函館市で観察されたアブラムシを採食するイスカとその行動.Strix 35: 95-100. 動画をMOMOで見ることができます(動画1)(動画2)
荒奏美・三上かつら・三上修(2019)ハシボソガラスCorvus coroneによるクルミ割り行動:函館市における車利用法.日本鳥学会誌. 68(1): 43-51. (リンク)
三上かつら(2019)ある秋の日のヒトとヤマガラとイチイ.野鳥2019年1月号
三上かつら(2018)ハシブトガラは減っている・・・か?BIRDER.11月号.
荒奏美・三上かつら・三上修 (2018)ハシボソガラスCorvus coroneの投下法によるクルミ割り行動.日本鳥学会誌.67(2): 243-248.
荒奏美・三上かつら・三上修(2018)函館市におけるハシボソガラスのクルミ割り行動:ある個体の学習過程の事例.Strix 34: 157-162. ■動画
三上かつら (2018) イスカ.野鳥 2018年5月号(824): 8-9.
『バードリサーチ生態図鑑』 イスカ (バードリサーチ ニュースレター2018年1月)
三上かつら (2018) アトリ界の変わり者,イスカの謎多き冬暮らし.BIRDER.2月号.
中川優奈・三上かつら・三上修(2017)河川が都市の鳥類多様性に与える影響:函館市亀田川の事例. 日本鳥学会誌.66(2): 133-143.
蛯名純一・三上かつら(2017)青森県下北地方におけるイスカLoxia curvirostraの営巣環境と繁殖行動の季節性. Bird Research.13:S11-S17.
Masahiko TANAKA and Katsura MIKAMI(accepted)The first ringing record of Sedge Warbler Acrocephalus schoenobaenus in Japan.The Bulletin of the Japanese Bird Banding Association.(日本鳥類標識協会誌)
田中正彦・三上かつら (accepted) 標識データからみた北海道亀田郡七飯町の休耕田を通過する鳥類.日本鳥類標識協会誌.
三上かつら (2016) 新幹線で行こう!道南探鳥の魅力とは.BIRDER.4月号
三上かつら (2016) シマエナガとエナガ,その境界線はどこ?BIRDER.4月号
蛯名純一・三上かつら・仲村昇(2015)青森県下北地方で採集されたイスカの巣の構造と巣材. 山階鳥類学雑誌, 47:43-47.
松原一男・三上かつら (2015) 青森県廻堰大溜池とその周辺地域におけるハクガンの飛来状況. Bird Research 11:S9-S13.(要約)
蛯名純一・坂有希子・東信行・三上かつら (2015) 青森県三沢市で同所的に繁殖したニュウナイスズメとスズメ. Bird Research 11:S1-S7.
三上かつら・今兼四郎・久野公啓・佐伯元子・吉岡俊朗 (2014) 津軽海峡を越えるシマエナガ. Strix 30:77-86.
三上修*・三上かつら (2013) インターバル撮影によるアリスイの給餌活動記録.Bird Research 9:S1-S6. (Abstract) *1個下の論文の三上修氏とは同姓同名の別人.
三上かつら・三上修 (2013) 都市の鳥類群集におけるハシボソガラスの影響事例. Strix 29:151-154.
松原一男・三上かつら (2013) 青森県におけるコキアシシギの初観察記録. Strix 29:135-138.
蛯名純一・三上かつら (2012) 青森県下北地方におけるイスカLoxia curvirostraの換羽と体色変化.日本鳥類標識協会誌 24(2):62-71.
松井晋・笠原里恵・三上かつら・森本元・三上修 (2011) 秋田県大潟村でみつかったスズメの9卵巣.Strix 27:83-88
といえば一般には北海道にのみ生息するエナガの亜種。津軽海峡は、北海道と青森の間にある海峡で、「ブラキストン線」と呼ばれる有名な分布境界域となっています。この狭い海峡(函館-龍飛間で 20km弱、下北側はもっと狭い)をはさんで、2つの亜種が維持されているのは興味深いことと思われます。はたしてシマエナガはこれまでにどのくらい青森 県側で記録されているのか?・・・という話題について、下北や津軽をフィールドとしている方々と共著で、論文をまとめました。BIRDER(文一総合出版)2016年4月号にシマエナガの記事が掲載されました。
北海道の七飯町藤城にある休耕田でTさんと標識調査をしていた際,スゲヨシキリ Sedge Warbler Acrocephalus schoenobaenus が捕まりました(2016年9月12日).最初は別の鳥かと思ってましたが,色々な方の協力を得て,同定に至りました(函館新聞の記事).国内2例目の観察で,標識では初という記録.詳細については短報(英文)になりました(Tanaka&Mikami 2017).写真は七飯の朝日を浴びるスゲヨシキリ.
を見たことがあります.ハクガンについては,日・米・露で保護増殖プロジェクトが進められており,近年日本でみられる個体数が増えてきました.成果がちゃんと目に見えるプロジェクトっていいですよね.それはさておき,青森県の津軽側には廻堰という素晴らしい場所(写真)があります.大きなため池のまわりに農地が広がっており,南には雄大な岩木山が望めます.数多くのガン・カモ・ハクチョウ類が渡りの途中で廻堰やその周辺で羽を休めていくのですが,ハクガンもたくさん立ち寄るようになりました.そんな話題について,現地に熱心に通う共著者とともに,論文をまとめました.
鳥を調査・研究する人にとってとても面白いところです。湿地性鳥類、草地性の鳥類の多くが個体数を激減させている昨今、とても貴重な場所だと思います。七飯町藤城の休耕田で、長期にわたってなされてきた標識調査の結果を解析させてもらうという、ありがたい機会に恵まれました。こういうデータに出会えると興奮します。