青森県の下北地方でイスカにカラーリングを装着しています.見かけた方はご一報いただけると嬉しいです.
北半球の針葉樹林で繁殖し,冬になると時々南へと渡る鳥です.日本の大部分の地域では冬鳥と認識されていますが,ごく一部の地域では繁殖もしています.くちばしが互い違いになっていて,まつぼっくりから上手に種を取り出して食べるという習性をもっています.
とってもふわふわです。青森県の下北半島では冬に繁殖するからでしょうか。山階鳥類研究所の仲村さんに木に登ってもらって採取したイスカの巣(使われなくなったもの)を調べ,論文(蛯名ほか 2015)にまとめました.同地におけるイスカの営巣場所の環境について,蛯名・三上 (2017)にまとめました.
函館でもイスカの観察を始めました.
三上かつら(2019) 何食わぬ顔でイスカ何を食う.北海道野鳥だより.(197):8-9.
三上かつら・三上修(2019)函館市で観察されたアブラムシを採食するイスカとその行動.Strix 35: 95-100.
三上かつら (2018) イスカ.野鳥 2018年5月号(824): 8-9.
『バードリサーチ生態図鑑』 イスカ (バードリサーチ ニュースレター2018年1月)
三上かつら (2018) アトリ界の変わり者,イスカの謎多き冬暮らし.BIRDER.2月号.
蛯名純一・三上かつら(2017)青森県下北地方におけるイスカLoxia curvirostraの営巣環境と繁殖行動の季節性. Bird Research 13: S11-S17.
蛯名純一・三上かつら・仲村昇(2015)青森県下北地方で採集されたイスカの巣の構造と巣材. 山階鳥類学雑誌.47:43-47.
蛯名純一・三上かつら (2012) 青森県下北地方におけるイスカLoxia curvirostraの換羽と体色変化.日本鳥類標識協会誌.24(2):62-71.