2SC1306•2SC1307•2SC1909•2SC1957(NEC)

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覚え書き

    • HF帯(〜50MHz)で使用されることを想定した日本電気から販売された合成樹脂外装の民生用の一連の高周波出力用トランジスタである。

    • 2SC1957は1W程度までの出力用または励振段用、2SC1306と2SC1909は5W程度までの出力用、2SC1307は10W程度までの出力用である。

    • 2SC1909は2SC1306の後継品だと思われる。データブックに記載されているデータを見る限り、増幅利得は2SC1306の方が高いが、増幅の直線性は2SC1909の方が良好のように思われる。

    • 2SC1306はRJX-601、CQP-6300などの50MHz帯アマチュア無線用の無線機の送信出力段に使用されていた[外部リンク:JR1MAFのサイト RJX-601回路図]。

    • 手許に「1306」の印字があるものの日本電気が製造したトランジスタとは明らかに外見が異なるトランジスタがあるが、それを買った販売店の説明では「日本電気から仕入れた」という話であった。その外見は松下電気が製造したトランジスタに似ているのでOEMだったのかも知れない。日本電気が製造したことに疑いがないものには「C1306」の印字がある。

    • 2SC1909は輸出用の27MHz帯の市民無線機に使用された実績は多いようであるが、アマチュア無線機での実績は無いかも知れない。

参考文献

    • NEC電子デバイス データブック'72 半導体・集積回路編.日本電気株式会社電子デバイス事業グループ(編),誠文堂新光社,東京,1122 pp.,1972年9月10日発行

    • NEC電子デバイス データブック'77 半導体編.日本電気株式会社電子デバイス事業グループ(編),株式会社トッパン,東京,1170 pp.,1976年9月15日発行

    • NEC電子デバイス データブック'79 半導体編.日本電気株式会社電子デバイス事業グループ(編),株式会社トッパン,東京,1264 pp.,1978年12月25日発行