改題『現代の理論』発刊にあたって

投稿日: 2016/07/08 8:40:50

NPO運営委員会・編集委員会では季刊・FORUM OPINIONの誌名を『現代の理論』に改題いたしました。新『現代の理論』はNPOの団体名をわかりやすく誌名に表現するとともに、「市民社会に公共の言論空間を」というNPOの目的に沿ったメッセージを「現代の理論」諸論稿としてお届けしたいと思います。編集・発行の主体は変わりなく、NPOです。

季刊誌ですから春・夏・秋・冬の年4回、社会・政治・経済・文化・国際など、その時期に大きく取り上げるべき論点を特集テーマに選び、第一線にある論者による3~4本の論稿・インタビューを収めて何に注目したらよいのか、分かりやすいメッセージを送り出すことを特色といたします。

さらに、年間を通じてフォローしたい・ウオッチしたい論点・テーマを継続的に扱うことにも取り組みたいと考えています。論題にふさわしい映像配置に配慮し、また”肩のこらない”記事も収めたいと思います。

読者の皆様にこれまでと変わらぬご購読をお願いいたします。

(NPO現代の理論・社会フォーラム理事長・古川純)

改題『現代の理論』編集長を引き受けた山田勝です。恥ずかしながら71歳の新米ですが、最後の仕事と思って頑張ります。

今号の特集テーマは「参院選・安倍改憲政治と立憲主義。この国のかたちの変容と民主主義再生」です。参院選をまたいで、この雑誌が出ているわけですから、どのような結果が出るにせよ、安倍改憲政治の背景を分析することに焦点を当てました。当然、内容は政治攻防の枠を超えて、この国のかたちを射程にした構成となりました。安倍政治の歴史的位置、野党・市民連合のもつ意義(市民新党の可能性)、緊急事態条項(憲法)、安保法制と自治体、公明党と創価学会(政治と宗教)、オール沖縄と自己決定権、そして、放送法と言論の自由(記念講演)などを内容上たてました。

この雑誌の特徴はNPOの研究会報告が掲載されることです。小さなNPOですが、読者の皆さんにとっても日本の市民社会の中でどんな議論が展開されているかを見るバロメーターにはなると思います。

小さな手作りの雑誌です、御一緒にどうですか?

(編集長・山田勝)