2014年10月4日~5日:歴史・紀行プロジェクト『秩父困民党の足跡を訪ねる』参加案内

投稿日: 2014/07/19 11:02:36

2014年度 歴史・紀行プロジェクト 参加案内

『秩父困民党の足跡を訪ねる』

戊辰戦争と維新後の士族の乱を切り抜けた明治政権は、次に自由民権運動を弾圧して今日に続く官僚国家を成立させる。大日本帝国憲法と教育勅語の発布は明治22年のことで、翌年には第1回衆院選挙と帝国議会を開き、明治27年の日清戦争へと至る。

明治20年の自由民権運動の高まりを背景に、自由党と農民による一揆・暴動は歩み始めた政権を疲弊させることとなる。秩父困民党の指導下、農民を中心とした壮大な秩父の民衆蜂起は日本近代史上かつて現出されたことのない最高の闘争形態と評価される。

近代日本が成立した明治20年代の直前、秩父蜂起で農民が示したかったことは国家・官僚の論理ではなく、農民、庶民の論理の正当性ではなかっただろうか。落合寅市、当時35歳・乙隊副隊長(後に隊長)・1936(昭和11)年没、87歳。菊池寛平、同37歳・参謀長・1914年没、68歳。井上伝蔵、同30歳・会計長・1918年没、65歳。この三人をはじめ、事件後に身を隠すことに成功した人たち。そして投獄され、保釈後も生き続けた人たちは望むものではないが、自分たちの行為が国家への犯罪となるならば、それは単なる「暴徒」ではなく、「国事・内乱に対する罪」となることを願っていたという。

戦争への道をひた走る今日の日本を見るにつけ、秩父の当時の民衆に思いを馳せる。2014年秋、秩父事件の足跡を訪ねる催しに是非、ご参加下さい。

■日時 2014年10月4日(土)~5日(日) 全コースマイクロバス

■集合時間・場所

10月4日(土) 午前 8:00都庁第一本庁舎前 (新宿中央公園側)

■主な訪問先

10月4日(第1日目):秩父神社-秩父郡役所跡-音楽堂-椋神社-秩父事件資料館-井上伝蔵の墓-宿泊「かおる鉱泉」

10月5日(第2日目):十石峠-東馬流古戦場-秩父事件戦死者の墓-長坂インターから中央高速で新宿、解散

■宿泊 「かおる鉱泉」

■参加費 1人18,000円

宿泊、マイクロバス費用(昼食代は各自負担、交流会費は別途)

【参加予定規模】 25名

募集の〆切は9月30日です。

NPO現代の理論・社会フォーラム 「歴史紀行プロジェクト」

東京都千代田区神田神保町3-11 電話 03-3262-8505 FAX 03-3264-2483

*申込はこの下の「ツアー申込み表」をダウンロードし、必要事項をご記入の上、03-3264-2483宛てにFAXしてください」