投稿日: 2018/12/11 5:51:46
NPO現代の理論・社会フォーラム
新春の集い特別講演会
『保守と革新、右と左を超えていくために-保守王国富山から学ぶこと-』
中間層が地崩れを起こし格差が拡大する日本の社会状況の中で、強まる分断状況をどう克服するのかが問われています。この課題に井手英策氏が財政社会学の観点からすべての人が受益を受ける「普遍主義的」な分配政策を提起し、大きな反響を受けたことはご存じのことと思います。この問題提起はこれまで「選別主義的」な分配政策を重視してきたリベラル勢力に対する批判でもありました。
さらに井手氏は18年8月「富山は日本のスウェーデン」と題する本を出版されましたが、同書はこれまで保守が培ってきた家族や地域の結びつきなどに着目、社会化、普遍化しようとする動きを評価しています。日本の将来の社会像をどう描くかを考える時に井手氏の問題提起は大きな意味を持っていると思います。
2019年の新春講演会は、井手氏においでいただき問題提起をしていただくことになりました。
皆様方のご出席をお待ちしております。
◎日時 2019年1月19日(土)14時~17時
◎場所 専修大学神田校舎1号館地下1階15教室
◎講師 井手 英策氏(慶応大学経済学部教授)
◎資料代 500円
※講演終了後、会場を移し新春の集い懇親会を行います。
井手 英策氏のプロフィール
1972年福岡県生まれ。2000年に東京大学大学院経済学研究科博士課程を単位取得退学し、日本銀行金融研究所に勤務。その後、横浜国立大学などを経て、慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政社会学、財政金融史。『経済の時代の終焉』(岩波書店、2015年)で2015年大佛次郎論壇賞受賞。著書は『18歳からの格差論』(東洋経済新報社、2016年)『分断社会を終わらせる』(筑摩書房、2016年)『分断社会ニッポン』(朝日新書、2016年)『財政から読みとく日本社会』(岩波ジュニア新書、2017年)、『富山は日本のスウェーデン』(集英社新書、2018年)など多数。ブログ「財政社会学者、井手英策のブログ」で発信を行っている。
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