藤澤研究室の他研究テーマにおいて,社会性昆虫であるアリやシロアリの行動を模倣し,群ロボットシステムを研究しています.ロボットシステムの開発時や計算機シミュレーションのモデル化時において,実際のアリ,シロアリが現実世界からどのような物理量を計測しているのかが分からない時があります.そこで,昆虫が外部刺激に対してどのような反応を示すのかを計測するために,昆虫計測に特化した全方向移動補償装置を開発しました.「全方向移動補償装置」というと難しく聞こえますが,平たく言えば「全方向ウォーキングマシン」ということです.藤澤研究室では,本デバイスをANTAM(Animal Tracking Device-Accompanied Mobile suit)と呼んでいます.元々は,昆虫が操縦するロボットのコックピットとして開発しました.
本デバイスを用いることで,
現在(2019.12),藤澤研究室では,4台のANTAMを用いて生物の行動実験を行っています.実験には,様々なアリ,ダンゴムシ等を用いることが多いですが,他の昆虫も実験することが可能です.
藤澤研究室では,昆虫生態学者など昆虫の行動計測を必要とする研究分野を積極的にサポートしています.論文執筆時に求められる統計解析に耐えうるデータ数を確保するため,複数台のANTAMを利用して頂いております.
利用したいという方がおられましたらお声がけ下さい.